サポと選手との関係

ふたつ上のログで書いたアキの挨拶について、私なりに思ったこと。

何度でも言いますが、私は昨日の柏戦後の大ブーイングは、どうしても必要なものだった、と思っています。その手段として赤紙作戦がよかったのかどうかについては、自分が深く関わってしまったことなのでみなさんのご判断にお任せしますが、私はやってよかったと思っている。もちろん全て赤紙作戦のおかげだなんてうぬぼれたりは決してしませんが、あれだけの大きなうねりをスタジアム内で起こせたことで、さすがのフロント陣も少しは現在のサポーター、それもコアサポと呼ばれる人たちではない「サイレント・マジョリティ」の存在をまるきり無視はできなくなっただろうと思います。その意味でも、あの行動それ自体について、私はひとかけらの後悔もありません。もっといろいろと手際よくやれたかも、とかそういう反省はあるにしても。

しかし同時に、私自身は本当につらかった。理由は昨日書いたとおり。選手に責任が全くないわけではないにしても、あんな形でモリシやアキに頭を下げさせたかったわけではない。悲しい思いをさせたかったわけじゃない。あの場であの行動をとる以上、選手たちにもつらい思いをさせてしまうことは避けられなかっただろうし、私も覚悟はしていましたが、それでもなおアキのあの表情や手を合わせて頭を下げるモリシのあの姿を目にすることは、本当に悲しくて悲しくて、仕方がなかった。結局今朝までまったく眠れなかったのは、決してユーロのためだけじゃないんだよ(笑)あるいは、セレスレやサポスレの方々とは意見をかなり異にするのかもしれませんが、それが私の正直な気持ちです。

今日のアキの最後の挨拶は嬉しかったというか、ほっとしました。サポとして一番傷つけたくないはずの選手をやむなく傷つけてしまったのが昨日なら、サポが選手と楽しい時間を過ごし、「頑張ってね」「応援してるから」「一緒にたたかうよ」そんな声をかけることのできる機会を持てたのが今日。それで選手が元気になれたのなら、私も少しは立ち直れる気がします。

選手とサポとが、お互いに心の傷を癒すことができたのなら、今日のファン感があんな感じでひたすら和気あいあいとしていたこともそう悪くはないんじゃないかな・・・と私は思います。もちろん、現実は何ひとつ改善されていないし、これからまた戦っていかなければならないことだけどね。