もうすぐ開幕

絶賛開店休業中の「りんでんばうむ」ですこんばんは。

先日、サポ仲間の呑み会に入れてもらって楽しいひとときを過ごしたのですが(私は呑めませんが)某ブログの中の人から「ずっと開店休業中なのは何故?」と正面切って尋ねられて回答に困りましたw

更新できなくなった最初の頃(昨年11月末以降)は、かなりネガティブな感情ゆえだったのですが、そういうあれやこれやも時間とともにだいぶおさまってきてまして、いまは開幕が楽しみな気持ちの方がずっと強いのですが・・・「はてな」を利用しはじめてから、こんなに長いこと「サッカーに関する文章を書く」という行為から距離を置いたことがなかったもので、いざ復帰しようと思ってもすっかり勘が鈍ってしまってロクなもんが書けないんですよorz(今年に入ってからの更新分を見てもらえれば一目瞭然)

なので、今日これから書く文章もどちらかといえば「リハビリ」の意味合いが強いと思いますので、内容的にはかなりグダグダですけども気にしない方向で。



昨日、今日と2日に渡って、YKK APとの練習試合がありまして、まぁ暇人な私はどちらも行ってきたわけですが。

えーと、とりあえず

寒かった。

他の感想がすぐには出てこないくらい、強烈に寒かったです。特に土曜・・・途中、雪混じりの小雨がちらついたりなんかして、凍え死ぬかと思った・・・。

とはいえ「寒かった」だけで終わったらリハビリもへったくれもないのでw 一応感想というか思ったことというかそんなのを。


まず土曜。出場メンバーはオフィ参照、と。

前半はデカシ・塁の2トップに香川・濱田の両ボランチに左丹羽・右シャケのボックス型中盤。左から山崎・千葉・山下・藤本の4バック。でGK多田、と。そんな布陣。キャプテンは山崎(←これに一番びっくりしたw)

正直ねー・・・試合開始から20分ぐらいまではどうなることかと思ったorz とにかくDFラインの山崎以外の3人がまったく連携とれてなくて・・・山下にしろ千葉にしろ、明らかに無理な無駄なファイルで早い時間にイエローカードもらったりして、これが練習試合だからまだしも、本番になったら2枚目のカードが怖くて強く当たりにいけなくなってしまう可能性が高まるので、ヤバいなーと思って見てたんですけど。

中盤の方は、香川と濱田はそれぞれに悪くない(てか香川はとってもイイ!)んだけど、どちらも攻撃>守備という動きをしてしまっていて、DFの前ががら空きになってしまい、そこにYKKの選手が入ってきてDFがたまらず当たりに行って・・・というケースが非常に多かったように思います。これだったら丹羽と濱ちゃんのポジション入れ替えた方がいいかも。

ただ、鳥栖で鍛えられてきた濱ちゃんが、レンタル前と一味違うプレーが出来るようになっていたのも事実。以前はボールを奪われたらそこで自分の仕事はおしまい、という感じで、ゲームの中でしばしば浮遊してしまっていたんだけど、この日は奪われても再び奪い返そうとする、あるいは丹羽やシャケと協力して挟み込んでプレスをかけようとする、そういう意志が明確に見えていたのはよかった。

両サイドは・・・丹羽は「悪くはないけど地味」シャケは「悪いほうのシャケ」という感じでした(この時間帯は)。まあ、丹羽は後ろに山崎が控えていたから安心してプレーできたんだろうし、シャケは後ろの藤本が不安定だったから(この時間帯は)引きずられていた面はあるかもしれないけど。

2トップ。前日熊本から帰ってきた(帰された)ばかりのデカシは、おそらく志願しての出場だったんだろうけど、うん予想通り疲労が残ってるねしかもキャンプからしばらく離れていたこともあって他の選手と全然連携が取れてないねって感じで、まったく良さを発揮できず。対して塁の方は、中盤からはあまりいいボール回ってこないんだけど、来たら必ずシュートにつなげようという積極的なプレーで、非常にいい感じ。その積極性が2得点という結果に如実につながっている。特に2点目、左から丹羽→オーバーラップしてきた香川→逆サイドにクロスをあげて塁、という流れからのゴールは完璧。


後半。塁と濱ちゃんアウトで柿谷・堂柿イン。中盤は丹羽1ボランチ、香川左SHのダイヤモンド型に。

おそらく、昨日今日の2日間でこの日の後半開始〜19分までが一番面白い時間帯だったと思う。とにかく柿谷と堂柿のふたりがボールに絡むと必ずどよめきが起こる。それに絡んでいく香川とシャケも良い。藤本も生き返ってきた。あろうことか山崎までオーバーラップしてくるw 彼らの動きに刺激されたのか、デカシも良くなってきた。惜しいチャンスが2度あってどちらも入らなかったのだけど、ちょっと難しめのボールでもあったので、まぁ仕方がない、かな。

とにかく柿谷には驚かされた。去年、練習中のミニゲームやら(まれに)練習試合で見たときの柿谷は、もちろんボールを持てばトップ組の選手にも劣らない、あるいは凌駕するほどのテクニックを見せ付けていたけど、それはあくまで「ボールをもらえば」の話だった。ところがこの日の柿谷は、自ら積極的に敵のボールホルダーに仕掛け、ルーズボールを奪い、自ら攻撃の起点となる動き。たった1年で、ここまで進化するものなのかと。「12th」のインタビューで「いまの運動量ではプロでは通用しないと言われ、たくさん走って体力をつけて自分に自信がついたけど、反面、自分のプレースタイルを変えざるを得なくなったのは残念。でもプロでやっていくためには仕方がない」という趣旨のことを言っていたんだけど、どうしてなかなか、すごくいい方向に変わっていってるよ柿谷。

ただ、この時間帯で堂柿の1点*1しか入らなかったことが、ちょっと先行きを不安なものにもさせる。熊本帰りのデカシはまぁ仕方ないとしても、柿谷とかシャケとか、ちょっとシュートを打つタイミングを間違えてしまってるように思う。惜しいなー、あとほんの少しの差なんだけどな。

そうしてダブル柿を中心とした若手の輝きに魅せられている間に、うっかりセットプレーから1失点orz 私はたまたま視線を別のとこに向けてたんで「その瞬間」は見てないんだけど、どうも山下の頭に当たってしまってのオウンゴールらしい。

そして19分、楽しい時間の終わり。デカシ・千葉アウト、ケイン・中山イン。

あー・・・ケイン・・・まったくついていけてないよ・・・orz うーん、これは当面、少なくともキムが戻ってくるまでは、長身FWは塁とデカシのふたりに期待するしかなさそうだ(といってキムがどんな選手なのかもまだ見れてないのでわからないんだけど)。

ただ、この時間帯で言うと、中山が右SBに入って、藤本と山下のCBになったんだけど、これがかなりよかったように思います。特に山下が、隣の山崎とふたりでどんどんボールをインターセプトできるようになってきて、前半の駄目っぷりとはまるで別人のよう。となると微妙になるのが千葉の立場で・・・おそらくは今年の選手で一番「後がない」立場なんだから、もっと頑張って欲しいんだけど。

失点直後に多田→丹野に交代したGK、この日は「どっちもどっち」ていうか、どちらも自分の長所はそれなりに出せたと思うし、逆に悪い面も出てしまってたなと。

とにかくこの日は、90分出場組では香川がダントツでよかった。山崎、丹羽、後半のシャケも○。途中出場・交代組では、文句なしで柿コンビ、それに塁、あとは濱ちゃん。藤本と山下も後半持ち直した感じ。

おそらく、都並監督の中では堂柿の順位がうなぎのぼりだろうと思われる。できれば堂柿は、柿谷とセットで使って欲しいところですが。


日曜日、今度は主力組の練習試合。ええ、きっちり15分ほど遅刻しましたが何かorz(眠かったんだよ・・・)

出場メンバーはこちら。木曜日の試合で軽く捻挫したらしい江添が別メニュー調整ということで、このDFラインに。江添はまぁ、普通にボール蹴ってたぐらいですし、開幕には十分間に合いそうなのでよかった。交代メンバーとして、塁と濱ちゃんはまぁ予想通りでしたが、前日フル出場した丹羽と山下も出てます。えーい、Fマリユース出身の中盤は化け物か!?(言ってみたかっただけ)ダブル柿と香川はこっちでも見てみたかったなぁ。

この試合は・・・うーん、なんというかこう、最後まで「ぼやーっと」感が抜けないまま終わってしまったかな、と。

とりあえず、都並監督がやりたいこと、やらせたいことは、前日の試合よりもずっと明確に出ていたと思います。要するに、中盤をボックス型にしているときは、攻撃も守備もサイドを意識してやれ、と。特に攻撃は、奪ったらまずどちらかのサイドに出し、敵を十分引き付けたところで大きくサイドチェンジしてチャンスをつくれ、と。(もちろん、敵がそれに乗ってこないときは当然自分サイドの守備が弱いはずだから、その場合は仕掛ける。)非常にシンプルで、わかりやすい。

(逆にダイヤモンドにするときは、中央からどんどん仕掛けていけって合図かな。だから今日の試合では、最後までボックスのままだったのかな。)

問題は、それを実現する選手側の方が、まだあやふやな感じでプレーしている(ように見える)こと。上の例で言うと、サイドで引きつけている段階でボールを奪われるなんてことは、絶対にあっちゃいけないはずなんだけどね。奪わせないために、サイドで数的優位をつくるためにはSBのオーバーラップも必要なんだけど、その意識も必ずしも共有できているとは言いがたい。

ただ、上にも書いたとおり、やろうとしていることは極めてシンプルですので(なんせ私がわかったぐらいだw)これはもう反復して刷り込んでいくしかないのかな、と。2年前もそうだったじゃないですか。サッカーとしてはものすごく単純明快だったのだけど、どれだけ引き分けが続いても信じて貫いていくことで、後半の躍進につながったわけだし。

都並監督の志向するサッカーが選手に正しく伝わっているのであれば、それを正しく実現していくことができれば、未来はそう暗くはないんじゃないかな、と思います。いまのところは。

ところで、コケが既に立ち直っているらしいのは何よりも好材料。というか、なんか反町さんのところで「トップ下でスルーパスを出す」なんていうあり得ないプレーww を要求されていたという話があったので心配していたのだけど、事実前半はコケらしくない「出し手」的なプレーが続いて心配だったのだけど、間違いなく身体はキレてたし、後半に入ると(都並監督から何かアドバイスがあったのか)コケの最大の武器であるスピードが十分に生きるようなプレーができていた。目の前ですごくいいゴールが見れたし、このまま好調を維持して反町の鼻を明かしてもらいたいもんだw

塁は2日続けての出場にも関わらず、積極的だったねぇ。試合終了間際のドリブルからのチャンスは、この日(得点シーン以外では)一番沸いた場面。古橋に関しては、怪我以外は全然まったく何の心配もいらないし、コケはいまんとこ好調だしこれで塁とデカシが競い合ってくれるなら、攻撃陣に関しては高いレベルで競争し合えて、いい感じなんじゃないでしょうか。

アレーのプレー(韻を踏んでるわけではないw)を初めて見たわけですが・・・えーと、しいて言うなら「ファビの守備×0.85+ファビのパス×0.75+ファビのシュート×0.5」って感じでしょうかw ただ、あくまでも「今日のところは」であって、チームとしてのバランスのためにあえて攻撃の部分を控えめにしてる可能性もある。何より守備に関しては、そりゃヨーロッパでも活躍できるレベルのファビほどではないけど、それにかなり近いレベルでの強さうまさがあるので、これは期待できそう。あとは宮本とのコンビネーションを高めていくことだね。

是よ、頼むから、いい加減その「ムラっ気」をなんとかしてもらえないかorz キレキレのときは誰にも止められないのはわかってるんだけど、とにかくノってるときとノってないときとの落差が激しすぎる。

DFは・・・江添の復帰を待たないことには、なんともねぇ。今日のDFラインの中では柳沢がよかった。すごく高いモチベーションでやっているのがわかる。いいなぁこういう選手。ラモスを後悔させてやれ。

昨日山崎が90分出場したこともあって、左SBは阪田が務めていたわけですが、やっぱ無理があったもんなぁいろいろと。たぶん、昨日の若手DF陣ではあまりにも心もとない(というかそもそも中盤や攻撃陣を含めてもベテランがひとりもいない状況は怖すぎる)から、山崎が若手組の方に行っただけであって、本来は左SBの第一候補は山崎になると思うんだけど。藤本や丹羽、羽田あたりは守備のユーティリティ的な扱いになるのかな。基本はこのポジションだけど、怪我や出場停止で別のポジションが穴になりそうなときはそっちを埋めてもらう、と。


世間的にはもう今週末には2007年度Jリーグ開幕なのだけど、幸か不幸かセレッソだけは一週間遅れの開幕。この一週間のバッファをきっちり生かせるかどうか。


個人的に、就任からここまでの流れを見て、とにかく今年1年、都並監督に任せよう、と思えるだけの信頼(あるいは覚悟)はできました。願わくば、選手達も同じような気持ちになっていてくれればいいな、と思うのですが。

ただ、都並監督にひとつだけ言わせていただきたいのは・・・モリシに90分はさすがにもう無理だってば・・・orz

*1:私はてっきり柿谷のインターセプトから堂柿につながったと思い込んでたんだけど、ひょっとして違った?堂柿ひとりでとった点だっけ?記憶があやふやでよくわからんorz