よくある結末

いまさらですが、磐田戦。(天皇杯はまったく映像を見てないのでスルー。ただし別の件に関連して後述。)

とりあえず、前半の2失点について。百歩譲って1失点目は仕方がないにしても、その3分後に2点目を食らっているあたりがなんとも。失点後に集中力を切らすのって、得点後のそれより尚悪いよ。

が、ラスト5分で同点に追いつくというミラクルを見せてくれるのもまたセレッソ。先に2点目について触れるけど、アキの「落とし」も良かったけど(当然のことながらアキもコンディションは決してよくないし、またどのチームと対戦しても真っ先にアキをマークされる。そういうしんどい状況であることを考えると、よくやってくれてるよね。)何よりもそこに走りこんだ東美を褒めたい。ボランチの攻撃参加ってミドルや再度チェンジ、クロスだけじゃない、むしろ「ああいう場面で走りこんでくる」というオプションがあってこそ、チームとしての攻撃が生きてくる。逆に、ボランチに対してもマークをしなければ!と相手が思ってくれると、ヨシトや(この日は出停だったけど)フル、あるいは是といった攻撃的選手に対するマークが必ず甘くなってくるし。

でもって1点目。これねー、現場で見てるときはてっきり「右で打ったシュート」だとばっかり思ってたのですよ。ほら、長居スタジアムのときと違って、第2ではリプレイ映像が出ないしw んで、帰宅してびっくり。あれ、左で打ってたんだ。あんなとんでもない威力のシュートを、利き足じゃない方で打ってたんかよ!!うおー、2度びっくり。

以前のヨシトは「(利き足である)右の進路を塞げば何とかなる」と思われていて、まぁだからといってキレてるときのヤツは押さえ込もうと言ってもそうそう押さえ込めるもんじゃないんだけどw ともかくヨシトのシュートと言えばまず右、ついで頭。左で打つのはけっこう珍しかった。

ところが、こういう風に「左でもシュートを打てる」と相手に思わせてしまうと、さぁ大変だw DFとしてはどっちをどう切ればよいのかわからなくなる。ひょっとすると、この1本のシュートが今後のヨシトの行く末を左右することになる・・・かもしれない。


ただ・・・こういう「いい形」で追いついた試合なだけに、せめて勝ち点1は取っておきたかったねぇ・・・というか、後半開始〜20分までの間になんぼでもチャンスはあったし、あの間に1点でも入っていればおそらく勝ってた(試合の進め方が違ってくるからね)。「流れがこちらにあるときに決めておかないと、後で手痛いしっぺ返しを食らうよ」ってのは、たぶん過去に何度も書いたような気がする。まさしくそういう結末を迎えてしまった。

しっかし、あの展開からたった1度のチャンスで得点と流れを同時に掴み取ってしまうあたり、それこそ「どれほど選手が変わってもジュビロジュビロ」だとしか言いようがない。個人的に「最強ジュビロにいつか勝ちたい」と長く思い続けてきたこともあって、ジュビロが強くなってくれるとそれはそれで嬉しくもあったりするのですが、それをセレッソの試合で見せ付けられるとやはり非常に悔しい。

広島が勝ち、大宮が引き分けたことで自動残留は非常に難しくなってしまったけど・・・そっちについては、私は福岡に負けた時点でほとんど諦めてたんでね。確実に16位を目指そうじゃないか。

ところで、後半ロスタイムに前田がカードをもらったとたん、それまで我慢に我慢を重ねていたヨシトがもの凄い勢いでキレて岡田主審に抗議をし・・・ようとして、これまたもの凄い勢いでアキに抑えられた件についてw さすがアキ、舎弟の扱いには慣れてるなぁ。



さて、私にとってジュビロと言えば名波」なわけですが。いや、チームの「顔」はもちろん中山雅史なんだけど、なんというか、「ジュビロらしさ」の象徴が名波浩「だった」のよ。あのしたたかさというか、むかつくぐらいの冷徹さというか、いやらしさというかw そこら辺がね。なので、その名波がジュビロに戦いを挑む構図というのは、1サッカーファンとしては非常に興味深いものがあった。

しかしその一方、セレサポとしては、この試合に限っては名波をあまり長い時間出してほしくはなかった。あまりにも名波が(私にとっての)ジュビロの象徴すぎて、その両者が戦う姿というのをあまり見たくはなかった、というのもあるのだけど、むしろ名波浩を押さえ込む方法を一番よく知っているであろうチームが誰あろうジュビロだったから、という方が大きい。もちろん名波もジュビロの選手の特徴をよく知ってはいるだろうけど、「名波vsジュビロ」という図式になってしまったら、確実に名波の方が不利だと思ってた。

名波本人の気持ちとしては「それでもジュビロと戦いたい」と思っていたかもしれない。けど、それは次の機会、もっとチーム的に余裕のあるとき(今ほどには1敗が影響を及ぼさないとき)にしてほしかった。

なのに、よりにもよってあのタイミングでピンゴが怪我するとはねぇorz この時期で全治4週間てことは、おそらく今季はもう無理だろうな・・・。


最後にジュビサポさんが「名波コール」を延々と歌い続けて、名波がそれに挨拶しに行ったことについては、私は特になんとも思ってません。だって、ウチらだって眞中さんに挨拶してもらったりしてたやん?w しいていえば、ああいう形で移籍を選んだ名波に対して、それでもあれだけのコールを送るあたり、やっぱジュビサポさんにとって名波って本当に特別な存在だったんだなーと改めて思ったぐらいで。

この期に及んでもなお、どうしても名波浩「ウチの選手」とは思えない自分がいるんですよ。(往生際が悪いって?w)なんだろう、「来てもらってる選手」って感じかな。そのプレーは大好きだし、同世代として尊敬もするけれど、やっぱりどっか遠い人な感じがする。そこら辺、モリシやアキはもちろん、例えば山田なんかに対して感じる思いとは全然違いますね。


た・だ・し。「来てもらってる選手」だけど、「まだ当分いてもらう」からねw ええ、せめて来年いっぱいまではいてもらいますよ。