秋鮭の季節

先に宣言しときます。先週、博多の森で見た「何か」について、語る気は一切ありません。「口を開けば罵詈雑言」て感じで、下手すると人として大切な何かを見失ってしまいそうな勢いです。


で、今日。試合が終わって真っ先に思ったのは「このサッカーを先週できてれば、少なくとも負けることはなかったのに!」でした。

だから、名波は先発で使えと。そうでなくても、できるだけ長い時間、モリシと併用しろと。

今日の試合で、モリシと名波が直接プレーでつながる場面というのはあまりなかったかもしれませんが、名波に足りない部分・できない部分(コンディション的な理由で)をモリシがカバーしてくれることによって、名波が他の選手を生かせるようになる。もちろん名波も、途中交代覚悟でよく動いてくれた(名波にしてはw)と思うし。


それにしても前半、特に失点するまでのひどかったこと。出停とか怪我とかとも関係なしにころころスタメン変えてばかりなものだから、お互いがどう動きたいのか、どうボールを出してほしいのかまったく理解し合えてなかったもんだから、ことごとく鹿島にボールをプレゼントしてるし。特にカワムがひどかった。なんでもかんでもワンタッチで出せばいいってもんじゃねぇ。あと名波も、4試合ぶりの先発でうまくゲームに入りきれてなかったのか、つまらないミスを連発してたし。

後半も、前半に比べりゃマシってぐらいで、サッカー的に見ればあまり面白くはなかったと思う、正直。カワムのプレーは明らかに改善してたけど。多分、ハーフタイムに名波に怒られたんだな(笑)

だけどね、なかなかゴールしなくても、つまらないミスから2失点目をくらっても、それでも「なんとかしよう、石にかじりついて追いつこう、逆転しよう」って気持ちが、何人かの選手からは見えていた。一週間前の博多ではヨシトぐらいしかいなかったのに。
だから、0-2になってもなぜか、負ける気はあんまりしなかった。


シャケは、スタメンに帰ってきた千葉戦からずーっと頑張ってる。博多ではマッチアップがアレックスだったもんだから、もう「役者が違う」としか言いようがなかったけど、それでも苦しいなりになんとか頑張ろうという気持ちはあった。そして今日も、新井場を相手にどんどん仕掛けていく姿が嬉しかった。もちろんプレーの出来の良し悪しはあるけども、安定して強い気持ちでプレーできるようになれば、ひと皮むけてくれるんじゃないかと期待してる。

そういうシャケの気持ちがあればこそ、あの同点ゴールが生まれたんだと思う。シャケ以上にヨシトが喜んでたけど(笑)いや、ヨシトはあれでなかなかチーム愛みたいなのを持ってる選手だから、自分のゴールでなくとも勝ち点をもぎとったというだけで嬉しかっただろうし、しかもそれが自分の弟分とも言えるシャケのJ初ゴールだったんだから、喜ばないわけがないわな。


そして名波。あのゴールの素晴らしさは言うにおよばず、前半の自分のミスを取り返さんとする必死のプレーとか、ゴール直後の交代のとき、振り返りながら選手たちを鼓舞してた姿とか、試合後にシャケの頭を軽く小突いて(笑)祝福し、ともかく誰彼なく労をねぎらっていた姿とかを思い返すにつれ、いまのセレッソにおける名波の存在の大きさを否応にも感じさせられる。

あぁ、交代の件ですが・・・いろいろ言われてるけど、あれは仕方なかったんだと思う。もう第4審に交代用紙渡してしまってたんだろうから、訂正はできなかったんではないかと。それ以前にそもそもあの時間帯で交代する必要が本当にあったのかとか、しかもなんでモリシと一緒やねんとか、というか名波のこと以外にも突っ込みたいことはたくさんあるんだけどね・・・なんかもう、どうでもいい。追いついてドローに持ち込めたからではなく、私はもうあれに対してなんら期待も信頼も持ってないのでね。だからもう、あれのことはいい。何も言いたくない。

名波や(なぜか今日キャプテンマークが復活した)モリシが中心となり、ヨシトの熱さやシャケの頑張り、フルの執念なんかを推進力としていけば、少なくとも博多で見た「何か」ほどひどいことには、まぁならないだろうよ。あの「何か」を目の当たりにしてしまった今となっては、そういう期待にすがるしかない。


かろうじて可能性を残した。残したといっても首の皮0.5枚ぐらいだろうけど。それでもシャケのあのゴールがなかったら、それすらもばっさりと斬られてしまってたんだから、今日ぐらいはシャケを手放しで褒めてやってもいいんじゃないかな?明日からはまた、厳しい現実を直視していかなければいかんけども。


・・・しかしまぁ、「ジンクス」っておっそろしいもんなのね、鹿島さん(^^; (鹿島アントラーズ、長居での不勝伝説、99年以来の絶賛継続中・・・)