牙を研ぎ忘れた狼の群れ

正直、昨日のことは思い出すのも嫌なんだが(アキのゴール以外)。

家に帰るまでそうとう押さえてた分、帰って即ふて寝したんだが(それ、単に眠かっただけやん(笑))。

人間、とりあえず10時間も寝りゃあ、ある程度は落ち着くもんで。




ちょっとさかのぼって、名古屋戦の話。

試合後に、アサヒ堂さん&そのお友達さんとお会いしまして。*1しばらく瑞穂競技場前でお話して、さらにその後、私が友人と待ち合わせてた場所とアサヒ堂さんたちの目指す駅が同じでしたので、地下鉄でもご一緒させていただきまして。

んでそのときに話した中で、

「前田・河村・ピンゴのトライアングルができていない」

という趣旨のことがありまして。

プレスをかけにいくとき、通常は1対多でかけにいくもんですけど、まぁ確実にボールを奪いたければ1対2より1対3の方がいい。ふたりがプレッシャーをかけて選択肢を狭め、苦し紛れに出したパスを3人目がカットする。

去年ならばことごとくうまくいっていた、この「トライアングル」の関係が、名古屋戦での前田たちのところでまったく見えなかった。なんせ、3つの頂点のうちふたつが新加入、それもひとりは外国人(日本語が通じない)だからね。去年で言うと、加入当初のファビがなかなか機能しなかったこともある。あのときは、あとひとつの頂点である久藤ちゃんがしっかりとフォローしてたから、まだよかったけどね。(というか、前半はファビじゃなくてヌノさんだったから、前田のフォローという側面だけで見ればむしろ好都合だったわな。)

とはいえ、名古屋戦に関しては、そう大きく悲観はしていなかったんですよ、私は。狙われていたのは常にそのトライアングルの部分だけだったので、ここはどちらかひとりを入れ替えれば(河村→山田とかピンゴ→シャケとか)もう少しなんとかなりそうな感じがあったし、何よりこちらもチャンスは多々あったけど、川島すご杉。ってイメージの方が圧倒的に強かったんで。少なくとも1-3になってからも、選手は決して試合を投げてはいなかったし、だからこそアキのオーバーヘッドゴールが生まれた。遅すぎたけどね。




翻って、昨日の試合。6失点とか、特に後半だけで5失点とか、そういうことで怒ってるんじゃない。1-3以降は得点を奪うためにリスク覚悟で前がかりでいく、なんてことはサッカーの常道だし。長いリーグ戦ということを考えれば我慢してもよかったかと思わないでもないけど、ダービーということと、悪天候の中を3万人以上のお客さんが来てくれていることを思えば、もう1つぐらいセレッソのゴールシーンを見せておきたい、と思う気持ちは理解できる。(私も見たかったし。)その上で、必死で点を取りにいった、そのギャンブルが裏目に出ての大敗であれば、まぁ許せるさ。

腹立たしいのは、その「リスクを背負っての前がかり攻撃」のはずが、前に向かっていく力をほとんど感じられなかったこと。「戦っていない選手がいた」というレベルじゃなく「戦っている選手の方がはるかに少なかった」こと。それが一番許しがたいんだよ。

昨日、私はゴール裏にいて、ウチの同居人(実兄)はSBの方にいたんだけども、その同居人いわく「西澤と下村以外、まともにサッカーやってない」「あれでは吉田がかわいそうだ」と。見る角度が違うんで、すべてがすべて同じ意見ではないけども、まぁ大筋では同意ですわ。

営業や広報が、開幕に向けてどれだけ頑張ってくれていたかを知っているのか。多くのサポが前日からいろいろな準備に尽力していたことを知っているのか。

猛省しろ、どころではなく、「恥ずかしい」と思ってもらいたい。こんなみっともない思い、もう2度としたくないと、心に刻み付けろ。

ただね・・・試合後の挨拶のとき、私はブーイングするのすら空しい気持ちで、ただ選手たちをじーっと見てた(ほとんどにらんでた)んだよね。言い方は悪いんだけど、どの面下げて挨拶しやがるのかと。そしたら、ゴール裏の前に来た選手らは、看板を超えて、ちゃんとサポーターの前に並んだ。そして、強烈なブーイングをきっちりと正面から受け止めていた。

これには多少救われましたね。あぁ、彼らはサポの怒りから逃げなかったって。と同時に、彼らはちゃんとサポを信じてくれてるんだな、とも。ブーイングや怒声があがるのは当然覚悟の上だとしても、ペットボトルやら石やらが飛んでくることはない(そんな馬鹿なヤツは長居のゴール裏にはいない)って、わかってくれてるんだな、と。

これならまだ、生まれ変われる余地はあるんじゃないかな。甘いかもしれないけど、思いっきり期待込みではあるけども、もう少し信じてみようかと。




信じるといえば、なんかマスコミがいろいろ騒いでるみたいだけども。

少なくともここにひとり、まだコバさんをしっかりと信じているサポがいるんで。

これを見たどなたか、もし今週中にミナツモに行かれることがありましたら、どうか私の代わりにコバさんと西村GMに伝えておいていただきたく。年度末はどうしても仕事休めねーんだよ・・・orz


ついでに、同居人のコメントをもうひとつ。

「古橋は、ふがいないプレーをしたやつをどやしつけろ。それが出来ないのならいっそ、アキが古橋をぶん殴れ。」

・・・「ぶん殴れ」とはなんとも物騒な言葉ですが(汗)*2このコメントの背景には、2003年1stの浦和戦があってね。ほら、前半11分で0-3にされたのに、前半終了時で3-3、終わってみればなぜか6-4で勝ってたあの試合。その3失点目の直後、アキがDF陣をものすっごいどやしつけてたんだそうな。(私は仕事の都合で、遅れてスタジアムに到着したので、その場面は見てないのだが。)まぁ、あの試合では、直後にアキ自身が1点返したということも大きいんだろうけど。ともかく「たとえ自分の持ち場のミスではなくとも、場合によっては厳しく言え、それがキャプテンとしての責務だ。それができないなら、いっそ自分が殴られ役になってでも空気を締めろ。」と、ウチの同居人にしては珍しく(笑)ものすごい納得できるような意見を述べてくれたので、ちょっと触れてみました。

私は・・・「ぶん殴れ」はさすがに物騒ですが、でも、それとは別にひとつ気がかりなことがありましてね。古橋って、去年も開幕後しばらくは精彩を欠いてた記憶があるんだよね。

ひょっとして・・・花粉症じゃあるまいか?(汗)

*1:自分がこういうサッカーもののダイアリーを書き始めるよりもずっと前からチェックしていたサイトの中の方と、こうしてお会いできるというのも嬉しいものです。

*2:いくらアキといえども、それができるのはヨシトに対してだけだ(笑)