アルゴリズムの再発見
仁和寺近くの京都新聞販売店に貼ってあったPSM告知ポスター。
行ってきましたぞ、PSM京都パープルサンガ戦。自分ではそんなことないつもりだったのですが、いざ1ヵ月半ぶりに生観戦すると、いかに自分が「セレッソの試合」に飢えていたかがよくわかる(笑)
既に皆様ご存知のとおり、去年のセレッソのサッカーは、読んで字のごとく「堅守速攻」でした。ただ、それは決して「ベタ引きに守って、ボール奪ったらとにかく前線に放り込む」的なサッカーではなく、ボールを奪った瞬間、ある種の解法(アルゴリズム)に従って、敵の布陣と味方の位置取りから「いかに速くかつ確実にゴール前までボールを運ぶか」という線を瞬時に引き、そのラインに沿ってボールを送り込んでいく、そんなサッカーをしていたように思います。いわゆる「放り込み」とか「縦ポン」と呼ばれる戦術と違い、ピッチの広さを可能な限り最大限利用する速攻なので、現場で見ていると非常にダイナミックな印象を受けるのではないかと。
宮崎キャンプ中にJ1チームとの練習試合を2試合消化し、そのどちらも負けていた(しかも川崎戦の方はほとんどいいところなしだったらしい)セレッソ。「どうなるんだろう?」と、若干の不安を抱えてPSMを見に行ったのですが・・・うん、さすがに昨年ギリギリまで優勝争いをしたほどに効果を発揮したあのアルゴリズムは、そう簡単に選手たちの記憶から消えることはなかったね。試合開始当初からの数十分はおっかなびっくりサッカーをやってる感じでしたけど、1点目が決まる少し前ぐらいから、はっきりと「これ!これぞ小林セレッソの醍醐味!!」と叫びたくなるようなプレーが随所に見られるようになる。それこそ、1点目に至る流れなんて、東美の思い切ったサイドチェンジから、左サイドの徳さんのリズミカルなドリブルであっという間に相手DFを何人も抜き去ってあげたクロスにアキが合わせる(しかもアキが駄目でもさらにその後ろから古橋も飛び込んできてた)という「あっという間」の得点。こういうプレーができるようになると、もうセレッソペース。前半の終盤、何度か危険な場面があるも、ブルーノのカットや吉田の好セーブでしのぎきる。
そして後半開始早々に追加点。こういう時間の得点は、逆襲に燃える相手の「出鼻をくじく」という心理的な意味でも非常に有効。ハラヒロミ風に言えば「いい時間の得点」(笑)しかもそれがCKからというところが実によろしい。去年よりも得点を増やすという課題についていえば、やはりセットプレーからの得点というのは有効だからね。
本日の特選画像その1。実はこれ、2点目となるアキのヘディングの瞬間です。(偶然撮れてた)
本日の特選画像その2。アキvs悟!しかも高っ!!
サンガ公式によれば、シュート数こそ19vs9ですが、サンガ側からすれば「セレッソの掌の上でのサッカーを強いられた」という感じでしょうか。
そして今日は、後半19分、直前までアキレス腱痛だったブルーノに代わって江添が出場しました。
元気な江添。もう膝のサポーターもありません。
昨年の4/2、大宮公園サッカー場。バックスタンドにいた私の本当に目の前であの大怪我をして以来、実に10ヶ月半ぶりに、江添が実戦に復帰しました(PSMだけど)。大声援の中、ひそかにちょっと涙ぐんだりしてました。江添と前田が一緒にプレーしているというだけでまだ涙。試合後の「お帰り江添!」コールとそれに答える江添の姿にまたちょっと涙。イタいです◎さん。
あとはまぁ、PSMだし、軽く気になったところとか面白かった(?)ところを箇条書きで。
- ピンゴはまだ意思疎通がうまくできてない模様。
- でも2度ほどうまいボールの奪い方をしていた。
- サイドより真ん中(ボランチ?)の方が向いてるかも。
- でも今日の河村の出来ならそのままでいいじゃないかな。
- 今日のカワムは「できる子」だった。
- 前田がちょっとお疲れ気味?
- アキは時々自主的に「休憩タイム」を取る(笑)
- でも試合の流れを読む能力があるので、大事なところではきっちりと神。
- 徳さんキレキレ超キレキレ。
- 俺の俺だけの徳さん(*´Д`)
- 京都さんは前半、田原の動きがかなりよかった。
- というか、あんなに素早く動ける田原を初めて見た。
- 加藤大志もなかなかよかった。
- 小さい人ハァハァ。
- パウリーニョはほぼ見せ場なし。
- アレモンはベンチにもおらず。
- 悟じゃない方の鈴木が徳さんに抜かれまくり。
- 徳さんがキレてたのもあるけど、それにしてもちょっとなぁ。
- 去年のPSM広島戦の際の茂原状態か?
- フルのプレーが若干気になる・・・。
- 「キャプテンだから」と、余計なもんまで背負いすぎてるんじゃなかろうか。
- なぜか最終ラインでDFしてたり、ゴール前でパス出したりとか、そういうプレーをするのが「キャプテンの責任」というもんでもない。
- あれはたまたま前キャプテンがモリシだっただけだ。(笑)
- 先週アキレス腱を踏まれたモリシは前半だけで交代。
- パーティ行かなあかんねん。
- いつもモリシ→宮原の交代だけど、たまには一緒に出て欲しい気もする。
- 軽く痛んだピンゴに代わって山田卓也。
- 入って早々の競り合いにあっさりと勝つ。
- さすがエキゾチック・ターミネーター。
- タフでクールでそしてヒューマンタッチ(違)
- モリシと同様、怪我明けのブルーノに代わって江添投入。
- ちょっとイタいサポになってますが気にしないでください。
- アキに代わって小松投入。
- このあたりからゴール裏が面白くなる。
- 投入時のコールは小松だったのに、途中からはコールというよりあちこちで「ルイ!」「ルイ!」「ルイ!」(笑)
- 中村屋FLASH*1の「中村屋」のところが「ルイ!」に変わったような感じ。
- 1本、いい形でボールを受けシュート打ったら「ルーイ!ルーイ!ルーイ!」
- やはりもう「ルイ」でいくみたい(笑)
- お疲れの徳さんに代わって、セレッソ版「やればできる子」シャケ。
- ヤナギに代わって藤本。
- 2年目3人衆のDFライン(*´Д`)
- 今季(J1相手に)最初の勝利。
- 挨拶の際、モリシにほめられて嬉しそうな宮原。
- サポの盛大なるアキコールに「はいはい勝ちました勝ちました」とばかりにだるそうなダブルピースの西澤さん。
- 選手紹介時、悟のところで拍手喝采なセレサポ。
- サンガFKの際「悟蹴れ悟!」「悟なら許す!」と騒がしいセレサポ。
- それをパウリーニョが蹴ると「空気嫁パウ!」とご不満なセレサポ。
- ハーフタイム抽選会とやらで悟のサイングッズを欲しがるセレサポ。
- 後半、アウェイ側ゴール裏の前に悟が来たので大喜びなセレサポ。
- アキのマークに悟が着いただけで大喜びなセレサポ。
- あわやPKという位置でのFKでやっぱり「悟蹴れ悟!」と(ry
- 本当に悟が蹴って喜ぶセレサポ。
- 試合後、アウェイゴール裏に挨拶に来てくれない悟に不満をこぼすセレサポ。
- みんなどんだけ悟好きやねん(笑)
- 長居で待ってるぞ、悟。
ところで、今日はサンガのPSMダブルヘッダーということで、1試合目の佐川印刷戦から見ていたわけなんですが、佐川印刷で20番をつけていた「松岡選手」があの「松岡真吾」であるという事実に後半開始直前まで気づきませんでした(笑)前半、思いっきり目の前にいたのに!!
伊藤仁改め遊佐仁*2が入団していたのですが試合出場はなし。どうも負傷してるらしいとかなんとか。あと8番の石田選手がいい動きでした。まぁ、さすがにメンバーが足りないんで、サンガさんは途中からどんどんユースの選手が入ってきてたし、別に佐川印刷>京都サテとは思わなかったけど、でもセレッソ戦じゃなくてこっちに星大輔が90分出てたことはちょっと納得いかんものがあった。セレッソ戦のサブがGK含め4人だったことを考えると、早めに星を下げてセレッソ戦にサブとして出した方がよかったんじゃないかと。
というかだなぁ、あの登録人数でダブルヘッダーってやっぱり無茶だってば(笑)
おまけ。サンガロールとサンガドリンク(実体はただのグレープサイダー)。サンガロールはなかなか美味でしたよ。
*1:http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=22968 音が出るので注意。
*2:なんで名字が変わったのかは不明(当初は婿入りかと思ったけど、どうやら違うらしい)。何にせよ「ちょっと振り向いてみただけの伊藤ジン〜♪」とはもう歌えないのか(笑)