「フィギュアスケート大百科・華麗なる氷上の舞のすべて」

・・・という番組を、BS1で放送していましてね。思わず見てしまったのですが、いやぁなかなかお宝映像満載で、録画しなかったことを後悔させてくれましたよorz

特に伝説の「ボレロ」を、さすがにノーカット版とはいかないまでも、実に3分近く放送してくれたのは非常においしかった。それから、サラエボカルガリーと2度の金メダルに輝いた後に一度引退(プロに転向)したカタリナ・ビットが、6年のブランクの後、アマチュアに復帰してまでリレハンメル五輪に出場したのはなぜか、知識としては知っていても、ああやって映像としてまとめられると心に響くものがあります。

あとですね、いまやペアの頂点に立つマリア・ペトロワ&アレクセイ・ティホノフの3年前のドキュメント、これ私見てたんですよ!この映像を持ってたNHKはしてやったりだろうなぁ(笑)実際、この当時の映像を見てる限りは、とてもじゃないけどこのふたりが後に世界の頂点に立つとはとうてい思えなかったし(主に女性の側が精神的に幼すぎたのね)。

「UNIQUE(独創性)」というキーワードでは、絶対出てくるだろうと思っていたら案の定出てきたフィリップ・キャンデロロ(笑)なんで(笑)なのかは・・・当時の彼の演技(特にエキシビジョン)を見ていた人ならわかるはず。でも彼の「見ている者を自分の世界に引きずり込む技術」は天下一品でしたよね。今日の特集でも紹介されてましたけど、「ダルタニアン」の演技でのストレートラインステップは、技術的にはもっとうまい人がいくらもいるんだけど、それでも魅了されずにはいられない。なんせ、見えるはずのない剣の動きが見えてしまうんだから!男子フィギュアの方向性を変えたのは、間違いなく彼だと思う。

最後のキーワードが「ヤグディン」だったのも嬉しかった!彼とプルシェンコとの頂点を巡る争いは、男子フィギュア界でも当分お目にかかることはできないだろうなというほどのハイレベルなものでした。ソルトレイク五輪での「仮面の男」の映像を使うんなら、ストレートラインステップの直前のあの笑顔(完全に勝利を確信した瞬間!)はぜひ映してほしかったんで、そこは個人的に不満だけど。

と、ここまで書いといてなんだけど・・・あれ、何よ。あの「オタク」(本当にこのキーワードが出てきた)そりゃ、努力は認める。プロのコーチに教わることなく、それも大学に入ってから自力でフィギュアを練習して、あそこまで滑れるようになったのはたいしたもんさ。しかも40歳を過ぎたいまでもアマチュアの競技会に出てるって、その努力には頭が下がる。しかし、しかしだな、あんな見るからに「オタク」なカッコした人が「オタク」な表情で「オタク」な紙袋から「オタク」な持ち物出してきた日にゃ、フィギュアファンのイメージダウンだろうが!(泣)まして、10年以上も前にファンがつくったとおぼしき同人誌まで引っ張り出してくるってどうよ・・・つくった人の許可は得てるのか??

「りんでんばうむ」は、技術的なことは何もわかりませんが、純粋にフィギュアスケートを愛し、応援しています。トリノ五輪まであとわずか、日本選手もその他の選手も、みんな頑張って、よい演技を見せてください。