予感は当たっていた

で、そんな体調なので当たり前ながら味スタに行けるわけでもなく、自宅でテレビ観戦だった東京V戦。思えばJ1復帰以来、毎年言ってるんだよなぁ「来年こそは行こう味スタ!」って・・・。

まぁ、その、そういう体調だったこともあって、久々にセレッソ戦で途中ちょっとだけ寝ましたorz

ただ、布部退場のちょっと前ぐらいから、やけに意識がはっきりしてまして。あの退場は仕方がないなぁ、あそこで止めなければ確実に1点ものだったし。前半のイエローの場面があやふやなのですが。

トップと両サイドであそこまでボールがおさまらないと、今年のセレッソはキツいですよね。アキ、久藤、是と、この3ポイントでボールがしっかりおさめられるからこそ、その他の選手がどんどんあがったり下がったりしていけるわけですから。

しかし面白いというとちょっと語弊があるのですが、不思議なことに布部退場後から、黒部の動きががぜんよくなる。たしかシーズン開幕前にサカダイだかなんかでインタビューを受けていて「J2だと前線にスペースがなさすぎて、自分のようなタイプはキツい」みたいなことを言っていた気がします。皮肉にもこちらが10人となったことで、ピッチ上にスペースが生まれ、黒部がそれを生かせるようになってきた。

(もちろん、だからって「スペースつくってくれない相手とはやりたくない」では困るんですけどね。大体、チームが上位にいけばいくほど、下位のチームはこちらを警戒して引いて守るサッカーを選択しがちになるわけだし。)

そして後半42分。前線に飛び出しかけた黒部を倒した戸川がファウル、しかもこれが2枚目のイエローで退場。このファウルもDFとしては「やらざるを得ない」類だったろうし、しかしまたあの場所でああいう倒し方をすればイエローになってしまうのも当然の話。結局、数的優位を生かしてスペースを埋める守備ができなかったことがすべて、かな。

ペナルティエリアより5mほど後ろ、(セレッソから見て)左ゴールポストよりもまだちょっと左ぐらい。この位置から蹴るのは、もちろん古橋。

・・・えーと、その。こんなの誰がどう見ても「後だしじゃんけん」以外の何ものでもないってのは自分がいちばんよくわかってます。なので、信じなくていいです。信じなくていいんだけどでも、なぜか蹴る前からわかったんですよ。「あ、入るわこれ」って。

たぶん、天皇杯ホンダFC戦でのFKのイメージがあったからでしょうね。距離も似たような感じ(あのときの方がちょっと近かったかな)、角度はむしろあのときの方が厳しい感じで。あれが入るならこれも入るかなーぐらいの軽い気持ちだったかもしれない。でもなぜか外れるイメージはまったくなかった。で、本当に入った、と。新婚効果絶大(笑)

あとの数分間は安心して見ていられましたね。ちょっと前にサカダイの特集に載っていたのを覚えておいでの方も多々おられると思いますが、今年のリーグ戦で「試合のラスト15分間で勝ち点を減らしたことがないのはセレッソだけ」というデータは、ここでも健在でした。これでついにリーグ戦12戦負けなし。それも、内容だけ見れば明らかに負け試合だったのを勝ち点1どころか3も取ってしまうんだから。こんなセレッソ見たことない(笑)

ただ、過去11試合の負けなし記録と違い、この試合は「連勝が止まってしまった後の最初の試合」という意味でとても大事だった。ここでずるずるいってしまうのか、それとも跳び箱を跳ぶ前の踏み切り台に両足を乗せたのと同じで、思いっきり跳び上がることができるのか。この勝利は、これまでの7連勝と同じだけの重みがあるとさえ言えるかも。

レッズが残念ながら(略)だったので、首位との勝ち点差は詰まりませんでしたが、まぁそういうことは置いといて、ウチとしては「どこまで負けなし記録を伸ばせるか祭り」を続行しましょう(笑)

ウチはど根性ガエルですかと(あぁ年がバレる・・・)

あ、文章の流れの中では触れられませんでしたが、吉田の神っぷりも見事。この試合ではブルーノのところが若干不安定だった(まぁワシントン相手だし仕方ないか)ので、GKがひとつ処理を誤れば大量失点になっていた可能性もある。本当に助かりました。


ここからはまったくの余談。

それにしても、ヴェルディの姿には、見れば見るほど1年前のウチの姿が重なって、正直ちょっと・・・喜びきれないものがあった。

思えば1年前の11月にも味スタでヴェルディ戦があった。あのときは、前半1分でヨシトがゴールしたんだけど、あとは今年の試合と同様、ひたすら攻められるのを耐えて耐えて耐えて耐え続けた。だけど最後の最後になってゴールを決められて、勝ち点3は1になってしまった。走り回りすぎて足がつったヨシトが交代した直後の出来事。ベンチで祈るように戦況を見守っていたヨシトが、その瞬間崩れ落ちるようにピッチにうずくまった。一瞬、泣いているようにさえ見えた。テレビ画面越しながらもその光景は、一生忘れられそうにない。

ひょっとすると、あのときだったかもしれないね。2004年で初めて、選手と、スタッフと、サポが本気で一致団結できたのは。

そのヴェルディ戦の前の時点で、セレッソ柏レイソルとの勝ち点差は5あった。5点の差は、3試合でひっくり返った。

現在、17位のヴェルディと15位大宮アルディージャとの差は5。16位柏との差は4。残り4試合。まして柏とは、直接対決も残っている。

大宮や柏と同様、私はヴェルディというチームに対しても特別な感情は持っていません*1。なので、ヴェルディに対して「頑張れ」という言葉をかける資格はありません。しかし、この言葉ぐらいは言ってもいいでしょう。

絶対に、あきらめたらいかんよ。

*1:セレッソ以外で特別な感情を抱いているのは清水と名古屋・・・ていうかパルとグラ・・・(笑)