広島戦について少々。

いまさらおせーよって?わかってますわかってます。

・・・だって風邪がよくなるどころかウィルスが腸に入って大変だったんだもん、今週orz

で、誰のどの動きがどうだったとか、このプレーが鍵だったとか、そういう話はもう、他の方がたくさん書いてくれたので、どうしてもここだけは触れておきたい!と思った部分を少しだけ。


J's Goalより、マッチレポートby中野和也氏。試合内容のことはまぁ、セレサポもサンフサポも言っていたことと大体同じだと思うのですが、気になったのは最後の部分。

この急激な失点増を止めるために、次節の磐田戦に向けてJ有数の分析家・小野監督がどういう手を打ってくるか。サポーターは、その答えが出されることを、期待しているはずだ。

そう、広島の小野監督の特徴は?と聞かれたとしたら、私が真っ先に思い浮かべるのは「分析力の高さ」。

実際、セレッソ戦でも、キックオフから5分で「いや、さすがは小野さん、よく研究してるなー」と思いましたもの。セレッソが誇る両サイド、久藤と是に対するマークを厳しく、それぞれの方法で止めていた。特に久藤ちゃんサイドはかなり意識してケアしていたようで、久藤ちゃんがボールを持ったら徹底的にパスコースを切るようなやり方で、孤立させていく。あと、アキへのマークもすさまじかった。常に2人ついてたんじゃないかな?

前節の大宮戦でもそうでしたが、試合開始から猛然と鬼プレスをかけてくるような相手には、やや苦戦するきらいがあるセレッソですが、広島は特にそのプレスのかけ方がうまかった。「対セレッソ専用シフト」とでもいうべきか。

ただ、試合中も(失点してからも)思っていたのですが、果たしてこの鬼プレスがどこまで持つか?というのは疑問でした。小野さんとしては、「持っている」うちにもう1点取って、セーフティリードといきたかったところなんだろうけど、そう簡単に卸してはくれないのがいまのセレッソ問屋(笑)これが誤算その1。

しかし、この日はより大きな誤算があった。つまり、前半22分、是の負傷退場。もちろんセレッソにとっても、こんなに早い時間帯で交代枠を1枚使わなければいけないことは誤算だった。しかし、その後の試合の流れを見る限り、むしろこの誤算は広島の方にとってより影響が大きかったように思う。

さっきも書いたとおり、小野さんは相手チームを徹底的に「分析」することによって作戦を立てる。とすれば、相手がいままでとったことのない戦術や布陣、選手等を使ってきた場合の対応には弱いということにならないだろうか?

この日のセレッソはまさにそれで、何せ是の代わりに入った徳さん、左アウトサイドとしてプレーするのは今年初めて(右はあったけど)というか、小林体制になってからはなかったんじゃなかったっけ?まぁとにかく、セレサポですらほとんど見ていないものを、小野さんが事前に想定できるわけがない。

まぁ、あくまでも負傷退場ゆえの苦肉の策であったし、久々に左サイドとしてプレーする徳さんがどれだけやれるか、まったくもって未知数だったんだけど、結果はご覧のとおり。茂原も、確かにちょっとバテるの早すぎた感はあるけど、それにしてもあれだけキレてる徳さんとマッチアップするというのは、気の毒だったなぁ、としか言いようがない。

同様のことは、後半28分の前田の負傷交代の際にも言える。他に手がなかったんで、もともとはボランチである藤本を、前田の位置=右ストッパーに入れるしかなかったんだけど、高卒ルーキーである藤本が、ここまでやれるとは!見ていたサポもちょっとびっくりしたんじゃないかと思う(笑)もちろん、藤本に対してはできるだけシンプルなプレーに集中できるように、フォローを欠かさなかったブルーノや久藤ちゃんの働きも大きいけど。

結果だけを見れば、アクシデントが起こったセレッソの方が、逆にその逆境を利用して相手を混乱に陥れた、とも言える。まぁ結局のところ、ノッているチームというのはこういうもの、ということなんだろう。