「次」の片鱗

何よりもまずひとこと。




アキのバッキャロー!!(泣)




なんのためにシンドリさんと私は磐田行きを決めたと思ってるんだ。「それなりに調子のいいセレッソで、体調のいいアキが磐田と(というか名波と)対決する」場面を見たかったからに決まってるやんか!その・・・その楽しみを自ら奪いおってからに・・・。

しかも、2枚目はどういう状況で出たカードなのかよくわかりませんが、1枚目は「反スポーツ的行為」のようで・・・たぶんストヤノフか誰かとつかみ合い寸前の大口論になってたのが原因だろう。もし、やまかんさんあたりが今日のアキを見ていたら、それこそぶち切れだったのではないかと。ヨシトのこと言えた立場と違うぞ。

つーか、あの揉め事のとき「アキの中の人はヨシトだったのか!」と思った人は私だけではないはずだ。

斎藤大輔にはいつもいつも、本当に申し訳ないと思ってます。セレッソと試合するたびに、ぶち切れるセレッソの選手をなだめていただいて(苦笑)

まぁ、コンディションの面を考えれば、ここで1試合休めるのはありがたい、と言って言えなくもない。が、それはそれとして、今日はもう大反省しときなさい・・・って言おうと思ったら、帰りのバスの中で既に反省モードに突入していた(笑)

(私信。せっかくの勝ち試合直後なのに愚痴りまくってしまってすみませんでした・・・>心当たりの方)




さて、試合。正直、前半はまったく勝てる気がしなかった。ボールへの動きだし、「次」を考えたプレーの構築、サイドやスペースの使い方、そりゃもうすべてジェフの方が上。ただ、ここを無失点で切り抜けられたことが、後半へとつながっていく。

前半を無失点で終えることができた最大の理由は、ジェフがルールを勘違いしていたこと。あのねぇ、そのボールは相手チームのゴールの中に入れないと得点にならないんですよ。前後半合わせて、どれだけ枠を外し続けたことか・・・(^^;)

ただ、相手に助けられたばかりでもない。昨年のセレッソは、攻撃のバリエーションはそれなりにあった(ただし、チームとしてのバリエーションではなく「大久保嘉人」という個人が持つ多様性によるところが大きかったけど)反面、守備に関しては個人頼みの「受身の守備」悪い言い方をすれば「腰の引けた守備」しかできていなかった。しかし、今年のセレッソは「攻めの守備」ができている。周囲からのフォローを、GKの安定したセービングを期待して、ボールホルダーに対して積極的にアタックをかけに行くことができている。もちろん、そうなる前の段階として、プレスのかけ方やラインどり、誰かがあがった後のフォロー、そういった面で意識を統一できているからこそなわけですが。

今日も「やられる!」と思った場面で、ブルーノやトミーに何度助けられたことか。ただしトミーは、アタックをかけに行き、ボールを奪った後で一瞬安心してしまうのか、そこでまた奪われてしまうプレーが何度かあったね。あれは要注意。

一方、前田の穴はなかなか埋まりそうにないですねぇ・・・以前なら「万が一ブルーノがかわされても前田」という安心感があったけど、いまのヤナギや山崎には、そこまでの安定は望めないし。

今日が今年初スタメンだったコケ。正直、途中までは「こりゃ、後半頭からのんびか・・・」と思ってたのですが、前半のラスト5分ぐらいから突然自分のプレースタイルを思い出したらしい(笑)あれも伏線だったと言えるのかな。

さて、後半。出だしはこれまたジェフペース。ところが。




後半10分を境に、ジェフがぱったりと止まった。




「止まった」というのは、単に足が止まったというだけではなくて、ひとつひとつのプレーがびっくりするぐらい雑に、もっと言えば「適当に」なっていった。もともと、個人レベルでは高い技術を誇る選手が少ないチームなだけに、こうなってしまうと、いやでもセレッソペースになってしまう。

ファビの日本初ゴールは、サイドに流れていた黒部から受けたボールをPA直前のほぼ中央で受け、流し込むようにシュート。あの位置でボールを受けるとどかーん!とぶち込みたくなるのがFWの性ですが、そこはボランチなだけあって、落ち着いていた。

そして2点目。低い位置でボールを受けたコケが、軽くドリブルしながら中央へ、そして「シュートか!」と思ったタイミングでゴール前にスルーパス、それを感じて滑り込んだのが・・・黒部。本当に本当にうれしそうだった3ヶ月ぶりのゴールは、奇しくも「セレッソ大阪として500得点目」となりました*1

このゴールには伏線らしきものがあって、この日のセレッソは、前半からずっとサイド攻撃に固執しまくっていた。そりゃ、西澤・黒部の2トップに是・コケの両サイドなんだから、その意図するところはひとつだ。けど、いつもいつもおんなじことばっかり繰り返していたら、いい加減向こうだって慣れて対応できるようになるさ(これは、ジェフにも言えることだけどね。前半、セレッソ守備陣の「あるポイント」をつきまくっていたけど、後半になるとさすがにこっちも慣れてきたらしく、対応できるようになっていた。)そこへ、コケ→黒部の「縦の攻撃」。それまでずっとサイド、サイドで来ていただけに、ジェフの守備陣も縦の意識が弱くなっていたかもしれない。

それにしても黒部。ゴール後の喜びようと、試合後のすっきりした顔といったら。彼の言動には私らもイライラさせられたけど、黒部自身もすごく苦しかったんだろうねぇ、きっと。どこまで信用していいのか・・・ってのは正直まだあるけど(それに、ゴールしたとはいえ、90分トータルの出来としては「まだやれるやろ!」とも思うし)少なくともセレッソの選手である間はセレッソのために戦ってほしい。そうしてくれる限りは、私らも応援するし。

オシム監督は私も尊敬しておりますが、正直、今日の采配は、スタメン、交代含めて、どうかな・・・と首を傾げるようなものだった(あ、山岸のは負傷退場なのでやむなし)反面、コバさんの方は、私はけっこう納得、かな。モリシ→ヌノは、モリシがそろそろバテつつあったし、連戦であることを考えるとここで無理させるわけにもいかないし。ここで徳さん投入でもよかったかもしれないけど、ファビがすごくキレがよかったから、ファビを一列あげた方が得策と見たのかも。順番が前後しますけど、コケ→徳さんは、完全に時間稼ぎ。後半のコケがよかったから、急いで代える必要もなかったしね。

で、その前にヤナギ→鶴見。あるいは、この交代が「今後のセレッソ」を占う、ひとつの鍵になるかもしれない。というのはですね・・・鶴見が入った後、左からトミー・鶴見・ブルーノ・山崎の4バックになったんですよ。そしてヌノ・ファビのダブルボランチに、是・コケの両サイド、そして西澤・黒部の2トップ。アキの退場(かばかばかばー!*2)のせいで、この形になっていたのはわずかの時間でしたが、なんかいままでとは違うセレッソが見れた。もちろん相手の戦術や相性にもよるかもしれませんが、このオプションはなかなか面白いかもしれません。

そういや、10vs11になってから、なぜかファビを起点としたカウンターが面白いようにはまってたな。ゴールにこそ結びつかなかったけど、あれもまたオプションのひとつか。

そんなわけで、次は磐田戦。アキがいない中で、さてコバさんはどういう手を打ってくるのか。ちょっと面白いことになってきたぞこれは。

(撮ってきた写真とかネタもろもろについては、また明日にでも。ていうか、明日は早出出勤の日なんだってば・・・(汗))

*1:ただ、おそらくJ2時代のは入っていないと思われる。

*2:山口美由紀風味(謎)