セレッソに「カルロス」という名前の選手が来るとその人は面白いの法則

試合前夜の話から。

一応、前もってたてていたスケジュールとしては、

朝5:50起床→バルサマジョルカ戦を録画しながら見る→支度して9:30頃出発→10:00過ぎぐらいの新幹線に乗れば11時前後には岡山に着けるかな。

てなもんでした。

ところが、前夜になって予期せぬトラブル発生。・・・スパサカCM大賞のモリシに興奮しすぎて寝れん(爆)結局寝付いたのが3:00過ぎでしたかね。

で、当日。・・・目が覚めたら9:30って、どういうことや!(汗)

大慌てで支度して家を飛び出す。もちろんバルサ戦なぞ見る余地なし。どうにかこうにか11時過ぎの新幹線には乗れたわけですが、正直あと30分目覚めるのが遅かったらやばかった(汗)


岡山初上陸。

シンドリさんと合流して「(極楽とんぼの)加藤は『いやぁ、森島選手がまさかあそこまでやってくれるとは!』とか言ってたけど、セレサポ的にはあまり驚かないよねぇ」「そりゃ猫車に乗ったりコンテナに詰め込まれたりするぐらいの人だから」という話をしながら(これ以上はここでは書けない・・・(笑))いざ桃スタへ。


アップ中のアキ。相変わらずのそーっとしてます(笑)


試合開始直前。前の子供の頭でモリシの顔が見えません・・・ってどういうことよ?(笑)

で、試合ですが。いまにして思えば、試合開始直後のゼ→モリシへのビッグチャンス(下田に弾かれたけど)が、この日の試合を暗示していたかもしれません。

前半はとにかく

ゼ・カルロス祭り。

とにかくゼの仕掛ける勝負がことごとくハマる。そしてそれが必ずビッグチャンスになる。いやぁ、あれだけ積極的に行ってくれると、見てる方も楽しくて楽しくて(笑)シンドリさんとふたり

「いやぁ、ゼ・カルロス面白いわぁ」
「もう、ああいう選手大好き」
ゼ・カルロス、すごくいい!!」

こればっかり(笑)

で、それだけゼ・カルロスが目立ったということは、つまりは「サイドでの攻防に関してウチが圧勝だった」ということ。特にDFやボランチがボールを奪った後、いったん右サイドの久藤ちゃんに出す→十分に相手の中盤をひきつけておいてから左のゼにサイドチェンジ!というパターンが面白いように決まる。もちろん、状況によっては最終ラインから直でゼの前のスペースへ出し、そこからチャンスという場面も多々ありました(左から右へサイドチェンジするときは、いったんボランチかトップ下のどちらかを経由することが多かったかな)

古橋の先制点やモリシの1点目(チームの3点目)なんかはまさにその「サイドの制圧」から生まれた得点。セレッソがこんなにサイドをうまく使えてるのなんて、いつぶりだろう・・・(遠い目)

それから、左からのCKもゼが蹴ってたわけなんですが、ボ、 ボールが枠に入ってたよ!(やっぱり下田に跳ね返されたけど)すげー、ウチのCKが直接枠にとんだところなんて、いったい何年見てないだろう!!

一方、耳にたこ焼きが20個はできるほど言われ続けている守備の方なんですけど、まず江添やブルーノが「読み」で 危険の芽を摘むところに感動。そこで潰せなくてもお互いに、あるいは山崎やヌノも加わってフォローできるところに感動。サイドを破られかけても組織的なプレスで奪い返せるところに感動。奪った後のボールが「とりあえず蹴っとけクリア」じゃないことに感動。

「こ、これは・・・」
「こんなセレッソ、初めて見た!」
「ていうか、これはセレッソなのか!?

うるせーよお前ら(笑)

ブルーノの得点は、CKからいったん中盤まで跳ね返されたけど再度ゴール前まで運び直したところでヘッド一閃ズドン!だったと思います・・・ていうか、

私、家に帰るまであの得点はゼ・カルロスだと勘違いしておりました(汗)

ゼ・カルロスのトリコ杉(笑)>自分

ファビーニョは、あれですね。この人もセレッソになじむ遺伝子持ってますわ。何がって、攻撃したがり(笑)まぁ、これはブルーノも同じでしたけど。しかし、決してむやみやたらとあがりたがるのではなく、まずボールを落ち着かせ、前線(が2人や3人じゃすまないところがセレッソなんだけど(笑))がゴールに向かって動き出すための時間をつくり、そこから正確無比なパスを繰り出す。パスが出せなければ、あるいは前にスペースがあればドリブルも選択肢に。前にあがった後若干持ちすぎるときがありましたが、それを差し引いても安心して見ていられます。

んで、ファビのプレースタイルを既にかなり理解しているらしいヌノは、ひたすら地味にそして堅実に彼をサポートする。相変わらずボールを奪った後のパスミスはありましたが(苦笑)それさえ除けばボールの奪い方やプレスのかけ方については非常によかったと思います。それに比べると、トミーは若干不安が残ったかな・・・ただ、パスの正確さについては明らかにヌノより上なんで、相手によって使い分けることも十分可能か。

山崎とブルーノについては前述どおり。ただ、後半で1度あったのですが、こちら側のセットプレー(特にCK)が跳ね返された後のカウンターの守備には、まだ不安が残ります。もっというと、寿人にはずいぶん手こずっていたのは確かなので、こういうスピード勝負タイプのFWをどう抑えるか。

斎藤。本当に斎藤(笑)としか言いようのないゴールだった(笑)なんであのときあの場所にいたのが斎藤(笑)だったんだろう(笑)あ、でも守備の方は意外に(おい)頑張っていたようにも思います。まぁ、出てきたのがあの時間帯で、広島も半分キレてましたからね。

ただ、そもそもDF陣が奮闘しなければならない場面があまりにも少なすぎたのも事実。課題のひとつ、セットプレーに対する守備をチェックする機会も少なかったなぁ。

「うーん、(広島が)もっと攻めてもらわないとねぇ」
「そうそう、攻めて攻めて!」

私らマゾですかい(笑)

吉田は、まぁ、あのー、ミスキックの数々はちょっとアレでしたが(苦笑)とにかく90分間ひたすら声をあげつづけていたのは好印象でした。あれだけしっかり声を出してくれてると、DFの人たちも安心感があるんじゃないかな。

そういう意味でもうひとりよかったのが、意外にも(?)久藤ちゃん。私らはメインにいたんで、前半は彼は逆サイドになるんですけど、その逆サイドの私らにもはっきり声が聞こえるぐらい、よく声を出して指示をしている。モリシへのアシストなどに見られるように、この試合ではプレーももちろん安定していましたが、むしろそういう「ベテランならでは」の貢献が光っていました。

廣山の方は、久藤ちゃんとはまた別の「サイドのあり方」を示していたように思われます。決して派手さはありませんが、数cm単位で目標を定めているとしか思えないドンピシャクロスは息を呑むものがありますね。ただ「そこはFWに預けないで、自ら打っていっていいんだよ!」という場面もありましたので、そこは今後の課題ですかね。

コケ。交代前のゼがあまりにゼだったので(笑)比較してしまうとかわいそうかな。でも、地元ということもあってか、後輩たちの応援もあってか、この日はびっくりするぐらい積極性があって、見ていてわくわくしました。黒部や廣山、ゼも加わったことで、また「技術を盗む」相手が増えたから、今後もっともっと成長していくんだろうなぁ。

黒部。彼は本来「使われる」側でありたいのでしょうが、モリシ・古橋の2シャドーを従えての3トップ戦術では「まずポストありき」です。そして、その役割を忠実に、かつ献身的にこなしているように見えました。まだ連携が合わない場面も見られましたが、ここら辺は時間と経験が解決していくことなので心配はいらないかと。

で、その「時間と経験」を既に持っているアキ。やはりコンディションがいまひとつなのか、後半途中からの出場で、しかも最初の方は例によってのそのそと(笑)動くもんだから、周囲の熊サポor中立の人らも「何あれ?」って感じだったのですが、身体があたたまってくるとともにキレがよみがえり、特にモリシとの「お互いにセンサーを持っているとしか思えない連携プレー」が出るたびに「おおっ!」とどよめきが起こる。そうですよ、これが、これこそが「セレッソの看板」なのですよ!




そしてそして。この日何よりも「スペシャル」だったのが、前述の「古橋モリシ2シャドー」。もうね、本当に、これほどつかまえられないもんなんかと。片方をつかまえると、必ずもう片方がフリーになる。じっくり見ていたわけではないけど、おそらく広島は「ジニーニョが黒部を押さえ、あとのふたりを池田とボランチでマークする」という作戦だったんではないかと思う。しかし、2人のボランチのうち、カズはファビーニョを押さえるのに懸命で、茂原は・・・正直セレサポでも唖然とするほどまったくものの役に立っていなかった。こうなると、「日本最高峰のアタッカー型トップ下」であるモリシと「天性のシャドーストライカー」である古橋を池田ひとりで止めろといったって、それは無理な話だ。

私はずっと、開幕は「黒部アキの2トップ」でいくもんだと思っていたのですが、この試合で考えを改めました。このふたりがこれだけキレキレであるなら、黒部とアキは調子のいい方がスタメン、そうでない方がサブって形でいいんじゃないかと。もちろん、本人たちがきちんと納得の上であることが大前提ですけど。

後で聞いた話によると、茂原は体調不良だったんだそうで・・・最初から11対10でやってたようなもんなら、そりゃきついわなぁ。


というわけで、結果はこうなりました。

なんかセレスレをはじめ、あっちこっちのサイト・ブログで「5-0なんてスコアやられるとかえって不安で不安で」という声ばっかりなんですけど(苦笑)


試合後のごあいさつ

イケメンとプリンスに挟まれる北京原人・・・(汗)


8番と14番の縦並びの図。し、身長差が・・・(笑)

まぁ、そうは言ってもPSMです。向こうのコンディションが悪かったことも確かですし、上にあげたとおりまだ守備面での改善の余地は多々あると思います。去年よりははるかにマシだけど。「勝って兜の緒を締めよ」といいます。開幕まであと2週間、選手たちにはぜひとも慢心なくいま一層のレベルアップをはかっていただきたい。




ところで、この試合の中でひとつ、気になった場面が。

後半、こっちがもう4点目だか5点目だかを取った後のことだったと思うんですけど、広島のCK。蹴ってたのはたぶん森崎浩司

このとき、広島はなんと4人も後方に残していた。それも、立っていた位置から考えるととても「こぼれ球をミドル」とかは狙えなさそうな位置に。

これって、ちょっと、ねぇ・・・うーん。しょせんPSMだし、勝敗はどうでもいいっちゃどうでもいいし、もちろん得失点差も関係ないし、だからこそあの場面では「カウンターを警戒すること」よりも「せめて1点返すこと」に重きを置いてほしかった。広島から駆けつけてきてくれたサポの人たちのためにもね。

え、単にセレサポが攻撃厨なだけだろって?そりゃごもっとも(汗)




ま、それよりも何よりも、いちばんの感想は

凍死するかと思うほど寒かったっちゅーねん!(泣)

という、岡山の旅でしたとさ。

そして大阪に帰ってきたとたんバタンキュ。で今朝まで寝てたから更新が遅れた、と(汗)

(私信)はくらさん並びにお友達のみなさま、岡山では大変お世話になりました。試合直後でテンパってる状態でしたので、なんか失礼な言動とかなかったでしょうか・・・どきどき。バレンタインチョコ、おいしくいただきました!いただいた冊子(というか写真)は、また明日にでもネタにさせていただきます(笑)