言っても無駄なんだろうけど

マジョルカ大久保の手土産はカーンからの初ゴール(サンスポ)

C大阪・大久保、選んだの”ドイツ”だ 代表と移籍で板ばさみスポニチ大阪版)

大久保代表辞退一転「うれしい」 放置報知)

C大阪大久保、親善試合代表選出に困惑…(大阪日刊スポーツ)

大久保 選出に戸惑い隠せず… (デイリー)

こうして見ると、関西系のスポーツ紙の方がヨシトの困惑ぶりをはっきりと書いてますね。そりゃそうか。

まぁね、ぶっちゃけたこと言っちゃうと

代表監督なんて自分が指揮を執る試合で勝てさえすれば、Jなんぞどこのチームが敗退しようが降格しようがどうでもいい

もんです。これはジーコ監督に限ったことじゃなくて、トルシエ氏にしても、岡ちゃんにしても、山本さんも西野さんも大熊さんも、程度の差こそあれみんな同じ。それ自体は仕方のないことなんだと思う。だって代表監督は代表戦で結果出せなきゃクビだもん。

一方、選手という「財産」の所有者である各チームは、その「財産」をただ同然で貸し出しているわけです。そりゃ、チームに代表選手がいることによるメリット(主に営業的な面での)はいろいろあるんだろうけど、それはあくまで副次的な産物であって、サッカーだけに的を絞ってみれば、マイナス面の方が大きい。

だからこそ、チームは自らの「財産」を可能な限り守るべく努力しなければならないし、総本山たる日本サッカー協会は「代表に協力することでチームが背負うリスク」を可能な限り小さくする努力をしなければならない。この二者の間の調整がうまくいってない、というか全くできていないのが最近の代表召集に関する問題なのではないかと。

なので、今回の問題も基本的にはサッカー協会の調整不足だと思うのですが*1それにつけてもジーコ監督の感情的な発言が火に油をどばどばと注いでしまうのが、なんともねぇ。

横浜Mの岡田監督には、1998年の岡田ジャパンの豪州合宿でFW柳沢ら鹿島から6人の大量招集に協力したことを引き合いに出した。「私は鹿島にいたが、アジアクラブ選手権を控えた我々は、代表の試合ではなく、練習に協力したんだ」と語った。

「あの時自分も我慢したんだから、今度はそっちが我慢する番だ」ってのは子どもの理屈でしょうが。トルシエ氏のことを批判できんぞ。

まぁ、500歩譲ってこの件はジーコ監督の言うとおりだとしてもだ。ヨシトの大切な再出発を邪魔されなきゃいけない理屈はどこにもない。全くない。

ヨシト、おまえはジーコ監督のためではなく、もちろんまだ会ったこともないクーペル監督のためでもなく、「サッカー選手・大久保嘉人」のためにいちばんよかれと思う道を選択しなさい。いつぞやのように、どれほどマスゴミ連中が寄ってたかって非難しようと、私はおまえを支持するからね。

*1:つーか、そもそもCSに出場した2チームの天皇杯日程をきちんと考えて調整しとけばこんな問題起こらなかったんじゃないか。まして天皇杯日本サッカー協会の主管なんだから。「クラブには理解してもらいたい」なんて他人事めいた発言してる場合ですか、川淵さん?