まともに取材もできない記者のための補足事項

そもそも長居スタジアムのアウェイ側ゴール裏(総数約10,000席)の席割については、昨年の開幕時より「バック側半分をホーム席、メイン側半分をアウェイチーム応援席として振り分ける」ことになりました(当時の記事)さらに4/25付でそのバック側半分の席を「ファミリーシート」という位置づけに変更しました(当時の記事)大した違いはないようにも見えますが、「同シートでの鳴り物を使っての応援、大きな旗の使用等はお控えください。」と明記することにより、ホーム側ゴール裏席との差別化をはかったことは注目すべきでしょう。

また、同記事内で「なお、アウェイ・サポーターの来場予定数により、ゾーンの増減または設定のない試合もございますので、事前にご確認ください。」と明言しています。アウェイ側は5,000枚しか売らないと杓子定規なことを言うのではなくて、観戦・応援したいというお客さんがたくさんいればその分は売りましょう、というのは、商売としては至極まっとうなあり方かと思われます*1

ともあれ、決してガンバへの嫌がらせ目的でゴール裏を割ったのではなく、昨年からセレッソどのチームに対しても同じ対応をしているわけです。

それと、もうひとつはっきりさせておきたいのは、長居スタジアムのゴール裏を半分に仕切っても約5,000席、これは万博競技場の(消防法で定められているはずの)ゴール裏芝生席の定員よりもなお多いという事実。従って「長居でやっているから万博でも同じことをやっていいんだ」とは言えない。

とはいえ、個人的にはああいうのもありかもしれないな、とも思いますよ。アウェイってのはある程度不都合があるのは当然のことだっていう認識がありますし。席の狭い広いを無視すれば駒場の出島よりやばいアウェイ席など日本国内には存在しないだろうから(笑)それに比べりゃマシか・・・なんてね。

ただし、ほんのちょっと調べればわかること*2を、その手間を惜しんでいい加減な記事を書いたデイリースポーツの記者に対しては反省、いや猛省を促したい。裏付けもとらずに記事書いて金もらうなんざ、それこそ2ちゃんの無責任な煽りよりもタチ悪いですぜ。

あーあとやっぱりガンバの方にもひとことだけ言わせていただくと、報復うんぬんはさすがに眉唾としても(笑)「その席を買いたいというお客さんがいて、なおかつそこが十分空いているにも関わらずチケットを売らない」というのは、集客商売としていかがなものかと思うんですよ。サッカーとしては敵だけど、会社にとっては入場料を払ってくれるお客さんでしょうが。そりゃ、中には少しお金を足してメインやバックで観戦したセレサポもいたでしょうが、学生なんかはさほど裕福なわけでもないだろうし、断念した人も少なからずいるんじゃないですかね。

同じ大阪ダービーでも、水曜夜開催にも関わらず17,000人以上入った長居での1stと、土曜の午後開催なのに12,000人にも届かなかった万博での2nd。長居と万博の交通の便の差もあるとはいえ、5,000人の差は大きい。もっと入るはずだったお客さんを自ら門前払いしたとも言えるわけです。

せっかくの好成績なんだから、もっと多くのお客さんに見てもらえる方法を考えないと、もったいないんじゃないかなぁ。

*1:で、私の記憶は非常にあいまいなので誰か覚えていたら補足願いたいのですが、昨年のガンバ戦はまさにその「ファミリー席撤廃」の試合だったような気がするのですが・・・今年は水曜開催だったこともあって普通に分けられてましたが。

*2:上記の記事はいずれも「プレスリリース」として大阪FCから公式に発表されているものです。