誰の真似もすんな 君は君でいい

もう間もなく、五輪代表の、そしてU23日本代表にとっての最後の試合が始まります。

先ほど発表されたスタメンを見ると、山本監督は最後まで私の願いを聞き入れてはくれなかったみたいです。この試合で菊地をスタメンに使う意図を聞きたい。どう考えても「思い出づくり」にしか見えないし、「思い出づくり」が理由であるというなら菊地よりももっと優先されなければならない選手がいるじゃないか。黒河とか、達也とか。

まぁ、発表されてしまったものを愚痴っても仕方ないので、あとは「最後の勝利」を願うばかりです。松井様、達也、平山、浩司、那須、黒河・・・誰が最後に出場機会を得ることができるのかわからないけれど、出られることを信じてしっかり準備しておいてください。

ジエンさんのこの文章を読んで、不覚にも涙がこぼれそうになりました。「帰りの会」というよりは、3学期の最後、もしくは卒業式直前に行われる「お別れ会」という方が近いかもしれないけど。本当にもう、みんながバラバラになってしまう日は間近。

マスコミやら山本監督は「メダル、メダル」と騒いでいたけれど、私は今回の代表には「ベスト4」を目指してほしかった。なぜなら、そこまで行ければ決勝戦、もしくは3位決定戦に出場することが確定するから。つまり「卒業式」の日程が事前に決まるから。一番悲しいのは、ある試合に負けて、そこでまだ続いているはずの道がぷつんと途切れてしまうことだ、と思っていました。別れの時が近づいているのなら、せめて彼ら自身が「今日が最後なんだ」と自覚できるような形で試合をしてほしかった。

私が望んでいた形とは全く違ったけれど、とにもかくにも「最後の試合」を意識して迎えることができる。それだけが救いというか、その一点だけはシドニー組より多少恵まれているかもしれません。

それにしても、気になることがひとつある。

多くの選手たちは、まぁいいです。チームはバラバラになるけど、Jという舞台に戻って、対戦相手として再び出会うことができる(松井様、絶対J1に戻って来いよ!)。何人かの選手は、A代表で再会することもあるかもしれない。負傷により残念ながら今日の試合には出場できない徳永にしたって、FC東京特別指定選手である限りは同様です。生活はかなりきついもんがあるかもしれないけど(笑)

しかし、たったひとり、その再会の輪に加われない選手がいます。もう言わなくてもわかるでしょう、平山相太その人です。この大会が終われば、彼は「ただの」学生に戻ることになる。U19には引き続き選出されるだろうけど、当然のことながらそこにはヨシトも達也も菊地も今野もいない。平山がヨシトと再会できるのは、いったいいつになるんだろう。

だから、山本監督に最後にこれだけはお願いしたい。どうか今日の試合、平山に出場機会を与えてやってください。可能ならば達也も投入して「3トップ」の形をつくってください。

平山がボールを落とし、ヨシトや達也がそれを拾う。あるいは、ヨシトや達也が上げたクロスを平山が受ける。このチームでプレーしてきた中で、平山にとって最も幸福だったであろう時間をもう一度味わってもらいたいのです。大人達の都合で、彼に多大なる迷惑をかけた、その代償に。

やがて訪れる「帰りの会」が終わって、チームが離ればなれになっても、平山と大久保はいつか同じチームになって欲しいなと思います。

ジエンさん、それはたぶん4年後の北京五輪*1の時じゃないかな。平山がチームの中心で、ヨシトがOAなんですよ、きっと。

・・・終わりました。全てが。

山本監督に言いたいことありまくりですが、ともあれひとことだけ。

ヨシト、本当に本当にお疲れさん。お前は間違いなくこの世代のエースだよ。

*1:本当に北京で開催できるのか否か、現時点ではあやしいけど(笑)