Crazy Little Thing Called "Football"

すみません、タイトルちょっとカッコつけすぎですね(笑)

上にも書いたとおり、昨日今日と2日続けて本屋でアテネ五輪関係の雑誌・別冊本を買ってきました。しかも先週も買っているので、もう私の周りは「本だらけ」状態です。金ないくせに何やってんだよ(汗)>自分 てことで、軽く雑誌レビューなぞ。

時間がなくて全ページに目を通したわけではないですし、ざっと読んだ程度での個人的な好みですが、サカダイ別冊はイマイチ、いやイマ「ニ」ぐらいかな。正直、このレベルの記事なら週刊で出てるサカダイの方が、ページ数は減っても読み応えあるように思います。

マガ別冊の方が私は好みですね。いや、選手個人を取り上げた記事はむしろダイより少ないんだけど*1その記事ひとつひとつがなかなか読み応えがあるというか、より私が「読みたい」記事を書いてくれている。もうひとつ特筆すべきは、男子代表・松井様と女子代表・川上直子の対談!これはかなり面白かったです。

それに、各選手のプロフィール&データの濃さもマガの方が上。選手ごとにボールタッチ数やらドリブル数、シュート数などを数値化してマトリックス表記している他、主なプレイエリアについても図解しているのですが、闘莉王のプレイエリアおかしいって!(笑)

しかしですね、マガ・ダイという2大サッカー専門誌の別冊よりも、総合スポーツ雑誌のそれも別冊ではなく通常の出版ローテーションの中で組まれた五輪特集の方が面白いってのはどうなのよ。まぁ、逆に「専門誌ではない」からこそ書ける記事があるのも確かですが。

ヨシトの爽やかな笑顔が違和感ありまくり(爆)のNumber、石垣島合宿レポート。3月の最終予選よりも前からこの世代の代表を見守り続け、応援してきた人にとっては胸に迫るものがきっとあると思う。特に、最後の方のこの一文。

翌日の午後。ゲーム形式の練習が行われた。そこはかとなく、主力と、そうではない者がわかるから、新聞記者はメモに忙しい。
コン。モニ。クニ。ナオ。ユウキ。キク。ユウヘイ。ネモ。短い相性は、次々と熱気に吸い込まれた。ああ、ここに信頼がある。解散を前提とした信頼が。

この記事を書いた藤島大さんという方に、私はお礼を言いたい。16日、この世代としては最後となる代表メンバーが発表されてからは、そこに名を連ねなかった選手のことなど、多くのマスコミは忘れ去ってしまったかのようで、仕方がないことだと思いつつも少し悲しかった。でもこの藤島さんは、きちんと彼らの存在にも触れてくれた。「五輪」という最後の舞台に立つ、その権利を得るために競い合っていた選手が確かにいたのだということを書き記してくれた。そう、彼らは「五輪代表」にこそなれなかったけれど、でも確かに「U-23代表」の一員なんだ。

正直、五輪サッカー関係の記事ではこれを超えるものは出ないかな、と思っていたのですが、今日買った「スポーツYeah!」を読んでまたちょっと心が揺らぎましたね。まぁ個人記事のメンツは他とそう変わらないんですけど、しいて言うなら達也とヨシトのインタビューで、ふたりがある点について真逆のことを言っているのが面白いですね。達也は退場になったJの試合後のインタビューで

あれが本当の試合だったら・・・

という表現を使っている*2のに対して、ヨシトは

U-23も、リーグ戦も、ナビスコ杯も、どれが大事で、どれが大事じゃないというのはない。

と言っている。これって、ふたりのイメージからするとむしろ逆な感じもしますが、先のことを冷静に見据えている達也に対してあくまで一戦一戦で全力を尽くすのがヨシト、という見方をすればすんなり納得できる。

しかし、Yeah!で私がいちばんはまったのはその部分ではなく、大久保嘉人という類い希なる存在の原点、小学生時代から今に至るまで、暇があればいつもボールを蹴っている、そんなエピソードの中にさらりと書かれたこの一文。

無邪気とは、一種の狂気なのである。

あぁ、だからこそヨシトのプレーは時に不安を駆り立て、時に熱狂させるんだな。狂気を呼ぶのは、やはり狂気なのだと。

よし、こうなりゃとことん、お前の狂気に呑まれてやろうじゃないの。そして、狂喜しようじゃないか。

・・・しかし、そんな記事の最後の写真が「これ」かよ、という(笑)どんな写真かは、みなさんの目でお確かめあれ。

*1:ダイは達也阿部ヨシト松井様ナオ浩司闘莉王今野の8人+徳永平山の国見卒大学生コンビの記事。マガは達也ヨシト闘莉王阿部の4人+対談。

*2:もちろんアテネでの試合を指します。