事件はプレスルームで起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ

一夜明けて、昨日の試合の記事なんですけど、スポニチ大阪版のこれ・・・悪いけどこの記者、本当に長居スタジアムでこの試合見てたんか?と言いたくなる。少なくとも私の周囲で観戦していた人たちの多くは闘莉王のプレーにキレていたし、なぜかたまたま大阪にいて「代表」と名のつくサッカーを初観戦した(その前にサッカーを見たのが2年前の甲府セレッソ@小瀬ってのがすごいけど(笑))友人も、試合後に開口一番「素人意見かもしれんけど、今日の敗因は闘莉王でしょ」と。確かに闘莉王、気迫はこもっていた。それ(だけ)は認める。だけどその気迫の使いどころを完全に間違ってるんですよ。

昨日も少し書きましたが、達也との交代で阿部がピッチから出て、2枚のボランチが明らかに本職ではない浩司と本職ではあるけどこのカテゴリでは平山の次に若い菊地なんだから、そもそもめったなことでは上がっちゃいかん。上がるなら浩司の方でしょうが。しかもボール持ってドリブルしながら中央突破していく過程で、前方でヨシトと達也のふたりがフリーランニングを見せているのですよ。あの場面なら、どちらにパスを出してもチャンスが生まれるし、その場合もう片方はデコイとなってDFをひきつけてくれる。そういうセオリーはちゃんと身についてますこのふたりは。そしてふたりとも、絶好調時に比べるとやや調子を落としているかもしれませんが、それでもなおこの世代の選手の中では間違いなく1、2を争うシュート技術を持っています。

にも関わらず、闘莉王は無駄にドリブルをし続け、あげくボールを奪われる。これでキレないわけがない。

闘莉王には「3バックの真ん中」というポジションの意味をもう少し重く考えてもらいたい。いくらフォアリベロったって限度があるし、そもそもこのチームがフォアリベロを本当に必要としているのかどうかってことも含めてね。今にして思えば、短時間とはいえボランチに浩司を使ったのは「仮想小野」だったんだろうし。

一方、サンスポからはこの写真。ヨシト、蝉ですか?(笑)妙にかわいいので紹介してみました。