「雄弁は銀」という。

なんだろう、昨日も今日も大した仕事してないのに(笑)えらく身体がしんどい。そのくせ眠りが浅いからまたしんどい。まぁ、今日のところはさっさと寝ることにします。まともに頭働いてないから、何も考えれん。

・・・と思ったけど、昨日から某スレで祭りになっていることについてちょっとだけ。

まぁ、ああいう経緯でチームを離れた人が、それも母国の記者との1対1インタビューで語ったことをどれだけ信用できるかっつー話ですね。日本人はえてして「敗軍の将、兵を語らず」を美徳として、事実はどうあれ責任は全て自分にある的言動をする傾向にあるけど、外国の場合は語りまくりますからね。ほら、思い出すでしょ?ほんの2年前まで日本にいた、ちょこっとあご割れてたあの青い目の指揮官のこと(笑)次の就職活動のことも考えて、いかに自分をよく見せるか、そういうことを常に考えて口を開きますからね、ああいう立場の人たちは。それがいいのか悪いのかはさておき。

個人的な意見ですが、モリシのくだりを読んだ時に「あぁ、この人は少なくとも“セレッソの監督”にはなれんわ」と思った。モリシというのは、とにかく走る、動くことで自らの存在意義をピッチ内に確保してきた人です。ひとつひとつのプレーを見れば、もちろんプロ、それも日本代表にまでなる人ですから、それなりの技術は当然ありますが、でも際だっているわけではない。ドリブルならヨシトの方がずっとすごいし、キープならアキの方がうまい。ゲームを「読む」技術は田坂さんに劣るし、パスセンスはユンちゃんにはとてもかなわない。シュート技術なんて言わずもがな(爆)しかし、モリシは「走る」ことによって、自分がより少ないプレッシャーの中でプレーできる場所=スペースを見つけることで、自らを最大限、あるいはそれ以上に生かしてきた人です。もちろん、モリシのそういう動きをきちんと理解して、モリシが「生きる」場所を見つけだした時にボールを出せる仲間が必要なのは言うまでもない話だけど。

そんなモリシが、「90分間フル出場する」という目的のために、自分の最大の武器である「がむしゃら」*1を捨ててしまったら、そこにいるのはただの「普通にいい選手」なんじゃないかと思うわけですよ。

あのプレースタイルでは90分は持たない、と判断したのなら、モリシに対してセーブすることを要求するんではなくて、70分とか75分とか、いけるところまで、モリシにはとにかく全力でプレーさせて、限界になる直前でフレッシュな選手と交代する、そういう方向で考えるべきだったんだよ。何せ、少なくとも私がセレッソのサッカーを見始めてからの約5年間、セレッソというチームの最大の戦術は「モリシに自由を与えること」だったんだから。それを見抜けなかったこの人は、やはり「セレッソの監督」には向かない。他のチームでならうまくいくかもしれないけどね。

大体、歴代のセレッソ監督はおろか、トルシエでさえモリシのプレースタイルを変えさせることはできなかったというのに(笑)20歳やそこらならともかく、このスタイルで貫き通してきたモリシが、新監督にちょこっと言われたぐらいで変われるもんかい。・・・もっとも、20歳やそこらだったとしても変えられんだろうけど(苦笑)

あ、これはあくまであのインタビューに関しての話であって、それと現監督とかフロントへの信頼とは全く別次元なので、誤解のないように。ていうか、モリシの効果的な使用法がわかっていないという点においては、現監督も同レベルだと思うけどね。

(追記)ここまで長々と書いてから、ピンクの青春の5/25付ログで、左近さんがたった数行で見事にまとめてくださったのを読んでしまって_| ̄|○ 自らの文章の稚拙さを嫌っちゅーほど思い知らされました・・・

*1:今年のモリシのテーマ、らしい。いつでもそうな気がするのは気にしない方向で。