芸術系競技の難しさ

ぜーんぜん気づかなかったのですが、フィギュアスケートの世界選手権やってたんですね(悔)今日の途中から見ました。荒川静香、金メダルおめでとう!もっと早く気づいていれば彼女の演技が見れたのに・・・(涙)村主章枝は、ショートプログラムで転倒してしまって8位だったそうなのですが、得意のフリーでは5位まで盛り返して、総合7位。「世界で唯一女子で4回転を跳べる」という安藤美姫は、今日は残念ながら抜けて2回転になってしまったけど、それよりも全体的に演技が落ち着いていてよかった。
(3/28追記)村主が転倒したのはSPではなくて予選の方だったんですね。シチトウさんご指摘ありがとうございました。

それにしても腹立たしかったのは、最終滑走者のカロリーナ・コストナー(イタリア)彼女の得点が荒川を上回らなければ荒川の金メダルが決まるという意味でも注目の演技だったのですが、演技途中で2度転倒してしまったのですね。

そうしたら実況のアナウンサー

「さぁ、これで荒川の金メダルが・・・」

ぶちっ。

言うにこと欠いて、現在の演技者の失敗を喜ぶような実況すな!(激怒)

フィギュアスケートっていうのは基本的に芸術競技であって、技の出来のよしあしもあるのですが一番重要なのは演技の「質」なんですよ。たとえ4回転ジャンプができたとしてもプログラムの構成や基本スケーティングの美しさがなってなかったら得点は上がらないし、3回転までしかできなくても全体の構成のうまさによって高得点を得られる選手もいる*1。その美しさや幻想的な世界に私は浸りたいんですよ。まぁ、ジャンプの簡単な解説とかは必要かもしれませんが(サルコーとかルッツとか)現在進行中の演技を見ている時に誰が金メダルとか、そんな現実的な話をするなよ!

ちなみに、安藤はまだ16歳で、3週間前に世界ジュニア選手権で優勝したばかり(コストナーも同い年です)。1歳上には4大陸選手権を制した太田由希奈がいます。グランプリファイナルは村主章枝、そして世界フィギュア荒川静香と、結局今シーズンは主要な大会はほとんど日本人が優勝してますね。すげえや。

ところで本田武史はどうしたんだろう・・・と思ったら、怪我してるのか。残念。

*1:まぁ、最近では男子の世界では「4回転は跳べて当たり前」という風潮になりつつありますが。