いよいよトリノ五輪

今シーズンでは初めて、ようやく見れました今年のフィギュアスケート。しかもそれがトリノ五輪代表選考会ってことで、特に女子の方はハイレベルなたたかいが見れたと思います。

・・・が。なーんか納得いかん。

まず優勝した村主章枝。本当におめでとう。ずっと村主ファンの私としても嬉しいです。あなたの美しい演技をもういちど五輪という最高の舞台で見られるなんて。

しかしさぁ・・・フリーのあのプログラム構成で126.86はないよな。いや、美しいのよ。ほんとに、彼女にしかできない幻想的なスケーティングで、特にスパイラルでの足の安定とか、演技と演技の間でキメのポーズをとったりするときに上体がふらつくとか、あとジャンプの直前・直後の手の演技なんてのを見ると、この人はトリノに行くべきだと思う。が、それでもこの採点は高すぎる。ジャンプの跳び方自体はやっぱりうまいし美しいけど、たぶん体力的な問題で、3-2-2みたいなことができないわけだし、そういう(言い方は悪いんだけど)力技の分を差し引いて、122.00あたりで、トータル190ぐらいで十分。

荒川静香も、長身と長い手足を生かしたダイナミックかつ滑らかなスケーティングで、すごくいいものを見せてもらいました。ひとつひとつの動作に気持ちがこもっているのが、テレビ画面越しにも伝わってきた。

上のふたりに比べると、安藤美姫は・・・ノーミスなんだけど、なんかが足りない。なんだろう?メンタルの強さ?勝負へのこだわり?あと、プログラム構成もいまいちだったね。最終滑走6人の中で、唯一途中で眠くなったもん。

浅田真央は、よくトリプルアクセル2回にチャレンジしたね。そしてよくぞ成功してみせた。ただ、やっぱりまだ「ジュニアの演技」というか・・・パーフェクトの演技をしていても、どこかまだ子供っぽい感じがするね。まぁ、今後に期待しよう。

中野友加里は・・・うーん、確かにノーミスだったけど、ごめんなさい、私個人としては、安藤以上に魅力を感じなかったなぁ。まぁ、今日の出来がよくなかったのかもしれない。

で、今回いちばん「すげー!」と思ったのが、恩田美栄。正直、4年前のソルトレイクで見たときは、嫌いだったのよ。少なくとも、フィギュアにおいて私の嫌うところの「力技だけで高得点を狙う」タイプだった。で、実際五輪の舞台ではその力技(=トリプルアクセル)に失敗してしまって、結果を残せなかった。その後も相変わらず表現力はいまいちなままで、正直忘れかけてたんだけど、ごめんなさい、ちゃんと追っかけておくべきでした。いつの間にこんなに美しい表現力が身についたの!?しかもパワフルさにも磨きがかかっていて、私個人は今日のフリーの演技の中ではNo.1だと思いました(実際には村主に次ぐ2位、SPも合わせた総合では4位)

最終的にはこの大会よりも前の各大会での合計ポイント上位3人(安藤・荒川・村主)がそのままトリノ五輪代表に選出されました。でも、私なら安藤よりも恩田を推す。メンタル面の充実というのは、特に国際的な大舞台においてものすごく重要だと思うのですが、いかがでしょうか。というか、五輪でのリベンジを果たす恩田の演技、見たかったなぁというのが本音なんだけど。

どうでもいいけど、恩田てヨシトと同い年なんだ・・・(笑)




あと・・・頼むからもう民放各局はフィギュアスケートの放映権を獲得しないでくれ。それがだめなら、せめて実況アナだけでもNHKの人を使ってくれ。

いくら浅田がトリプルアクセル×2を成功させたからって、まだ演技が続いているのに曲も聞こえないほどの大声で興奮してしゃべり続けたり、お姉さんの浅田舞の演技中にも真央の話ばかりしてみたり、どないな了見やねん(激怒)つーか、実況アナが「舞ちゃん」「真央ちゃん」はやめれ。あと、ゲスト解説の佐藤有香さんかな?も荒川のことを「しーちゃん」と呼んでいたけど、確かにフィギュアスケートの先輩後輩としては親しい間柄にあるのかもしれないけど、テレビで、それもいままさに重要な大会をたたかっている選手に対していう呼び方じゃないね。

しかし、スポーツ中継では比較的マシな方と目されているフジですらこれだったんだから、まして先日のかくz(ry あー、見れなくて本当によかった、と。