西澤さんがカッコよすぎる件について
ガンバが劇的な勝利を収めた（しかも大黒がハットやっちゃった）こともあって、扱いは若干地味な昨日の試合。しかし、最下位転落の神戸よりも扱いが小さいってのは、どういうことや！(# ゜Д゜)ノ
とまぁ、愚痴は軽めに済ませて（笑）まずはデイリー。
Ｃ大阪のＦＷ西沢が２得点で勝利に貢献した。前半７分、ゴール前で後方からのパスを受け、中に切れ込んで左足でシュート。同２０分には頭で合わせた。チームも１分けを挟んで３連勝。それでも「今季最低の出来。ターゲットになって球を収めて、周りを使おうと思ったけど全然ダメ。結果だけついてきた感じ」と大活躍にも納得していなかった。
2得点でも自分に厳しい西澤さん。カッコよすぎます。さっきJスポーツでの放送を見終わりましたけど、確かに前半終了時点で既に表情がキツそうだった。けど、1点目はそのキツい中でも古橋のパスに反応して闘莉王よりも一歩前に飛び出し、そして都築が飛び出してきたところを「ここしかない」コースに左足で突き刺した見事なゴール。決して卑下するほどの出来でもなかったと思うよ。2点目はまぁ・・・「西澤さん、ささ、どうぞヘディングしてください」と言わんばかりだったけど（苦笑）
続いてニッカン大阪版。
守備でも全力を尽くした。最前線から相手ＤＦ陣に激しくプレッシャーをかけて、フリーでボールを出させなかった。「もうちょっと守備で頑張りたかったけど、連戦が続くので。みんなに申し訳ない」。ベンチに下がってからは必死で相手反撃を最少失点で抑えた仲間の健闘を祈りながら見守った。
満身創痍の身体を酷使しながら、それでも他の選手たちに「申し訳ない」という西澤さん。カッコよすぎます。得点シーン以外にも、何度かDFの裏を突いた抜け出しとかあって、まるでモリシが乗り移っているかのようでした。って・・・まさか、あそこにいたのはモリサワさん！？*1
最後に、スポニチ大阪版。実はこれ、読んだときに思わず「おおっ」と声をあげてしまった部分。
これで今季３得点目となり黒部との１トップ争いでも一歩リードした。しかし、チーム事情のためにここ４試合代わりにベンチに回っているライバルに対しては、複雑な気持ちをかいま見せる。「クロも途中から出て走り回ってくれた。僕よりシュートはうまいし学ぶところはある。できれば一緒に出たいけど、そういうわけにもいかないんで…」と気遣った。
ここ数試合は控えに甘んじている同僚、そしておそらくはライバルでもある黒部を気遣うことも忘れない西澤さん。あまりにもカッコよすぎます！
もともとアキ自身「チームとして勝利できれば、自分はボランチでもいい」と言っちゃうような人だから、極論すればチームとして勝てるのなら黒部が全部先発出場で自分が控えであってもまったくかまわない、ぐらいのことは言い出しかねない。ただ、いまはいろんなめぐり合わせもあって、アキが先発の試合は無敗だということで、コバさんもアキの方を重用している、ように見える。
だけど、コバさんのコメントを見る限り、アキのポストプレーに期待するのと同じぐらい、あるいはそれ以上に、コバさんは黒部の得点能力を高く評価し、期待している。私だってそうだ。結果こそ残念ではあったけど、ホーム開幕の横浜戦での黒部の鋭い振り向きざまゴール、あんなのを見て期待しないわけないやんか。
心配なのは、このところ黒部に焦りの気配が見られること。大分戦後のコメントなんか、明らかにアキとの競争を意識してたと思うし、浦和戦前にも「ジーコ監督へのアピールがどーたらこーたら」言っててちょっと心配してたんだけど、今日の放送見たら案の定、結果を残そう残そうとするあまり、周りをうまく使ったほうがいい場面でも、自分ひとりで打開しようとして失敗する、そんなプレーが何度かあった。ひょっとすると、先発のアキが2得点だっただけに、よけいに「自分もゴールを決めなくては」なんてことを思ってたんだろうか。
黒部の立場は、あるいは02年後半のアキに若干通じるものがあるかもしれない。あのときは、誰がスタメンとかどうこうよりもとにかくJ1昇格が第一だったし、また半ば自分の舎弟ともいえる（笑）ヨシトがバンバン点を決めてくれていたから、アキも安心してサブでいられたってのもあるかな。まぁそんなだからこそ、いまの黒部の焦りが他の誰よりもわかってしまうんだろうな、アキには。
馴れ合いはもちろんイクナイ。常に競争意識を持つことで、高いモチベーションを維持していられるのは事実。だけど、むやみやたらとライバル心むき出しにしすぎるのも、チーム内のふいんき（なぜｋ（ｒｙ ）を悪くすることになる。特に、J1チーム中随一の「マターリ」チーム（苦笑）であるセレッソの場合はね。せっかく縁あってそんなチームに移籍してきたんだから、厳しくそして楽しくいきましょうや。
しかしまぁ・・・一昨年そして昨年の途中までとはいえ、アキがキャプテンをやっていたことは決して無駄にはなっていないんだねぇ。
