これぞSONYの魂

面白いエントリを見つけたのでご紹介します。・・・の前に、予備知識として「丸山茂雄」という人物について少々。

エントリ先には「元SCEソニー・コンピュータエンタテインメント)社長」として紹介されています。SCEといえばプレステですね。もちろんそれも真実なのですが、この人にはもうひとつ有名な「元」の肩書きがあります。すなわち、元SMEソニー・ミュージック・エンタテイメント)社長。先日から何かと話題になっているEPICをはじめとするSONY系の音楽レーベルやマネジメントの大元の会社、という認識でいいんでしょうか?正直、音楽業界の会社間の関係ってややこしすぎてよくわかんない(汗)まぁ少なくとも、EPICやソニーレコードのアーティストからは「丸さん」と呼ばれて慕われた、影響力特大な方です。のみならず、それらのアーティストのファンの間でもかなり有名な方でして、ジーンズにジャケットという極めてラフな格好でふらりとコンサート会場に現れる、なんてことは珍しいことではなかったし、ファンもファンで「あれ、あそこにいるの丸さんだよね」「あー本当だ丸さんだ」などと気楽に呼んでいたもんです。仮にも日本最大級のエンタテイメント会社の社長をですよ(笑)

さらに蛇足的知識ですが、実はガン治療薬として有名な「丸山ワクチン」の開発者、故・丸山千里氏のご長男なのだとか。これはこの後の話には全く関わりない話ですが。

SMESCEの社長を退任された後は何をやっているかというと「247みゅーじっく」という会社を立ち上げられたそうです。ここら辺のエピソードは「ガイアの夜明け」という番組でも取り上げられたことがあるみたいなので、ご覧になった方もひょっとしたらいらっしゃるかも。

で、そんな丸山茂雄氏が、SCE主催「PlayStation Meeting 2004」というイベントでスピーチを担当されたそうな、という話題のエントリがこちら。「旅は人生の道標」という素敵な名前のBlogからのネタです。

「ん?元社長がイベントに招かれてスピーチしたってだけでしょ?どこが面白いのさ」と思ったそこのあなた、何も言わずに上のエントリをリンクしてみてください。そのスピーチの内容がすごいんですよ。なんたってプリンスホテルという会場で開かれたイベントで、マイクの前でそのホテルのオーナーや「わたなべなんたら」という人たちのことを公然と批判してのけたんだから(爆)

これができるからこそ丸山氏はアーティストから慕われたのだろうし、こういう人がいなくなってしまったからこそ今のSONY系レーベルは揃って低迷し、あげくレーベルの魂ともいうべきアーティストとの決別という最悪の事態を招いてしまったのでしょうね。