はいからさんが通る

早い話がマンガ夜話なんですが(笑)。すっかり忘れてて、途中から見ました。

まぁ私は漫画じゃなくてアニメで「はいからさん」を知ったのであまりえらそうなことは言えないのですが、ひとことだけつっこんでおくと。

なぜ少女漫画の主人公の女の子(特にラブコメ)は「胸がない」のが多いかというと、それが少女マンガで主人公に許されるほぼ唯一の身体的弱点(?)であるから、に他ならないと思います。

もう少しつきつめると

  • 顔が(ry→絵として華がないので読んでもらえない。
  • 体重が(ry→同上
  • 背が低い→男の子ならいざ知らず、女の子の場合はそもそも背が低いことはあまり弱点にはならない。逆に並みの男の子よりも背の高い女の子の悩み、というストーリーも時にはあるが、そういう女の子はやはり少数派であるため、なかなか共感してもらえない。
  • 胸がない→少女マンガの技法としては胸がないことはさほど華やかさを損なわない。しかも女性の圧倒的大多数は「自分には胸がない」(というかメリハリがない)と思っているので、共感してもらいやすい。

といったところかと思います。

まぁ、普通の女性は、極端に誇張された女性的身体のイラストや漫画を見るとあまりいい気はしないものらしいですから、「女性が見て不快感を覚えない女性」となると、自然と胸やらお尻やら、女性的な部分が貧弱な絵になってしまうのかもしれません。少なくとも、当時の漫画家はそういう女性をターゲットにして漫画を描き続けて来たでしょうから、「女性が見て気に入るような女性的身体」を描けと言われても、手法がわからないでしょうね。